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575話 みちづれの意味

 みちづれ……そういうことか……。

 禁忌野郎はグリュムに俺のことを報告したと言っていた。

 俺を排除しようと、禁忌野郎を駒として別の世界へ転移させた。


 ほかの魔剣からの応答がない……最悪だ……。


 それにステータスが正確に明記されているとは……。いったいどういう世界なのだ……?


 俺たちはグランシアに戻れるのだろうか……? 

 情報を整理しないと――ん? ソアラが急に高く飛んで周りを確認し始めた。

 そして降りてくると――。


「救世主様、おそらくウェミナス――ソシア様のお母様であるバーミシャル様が創った世界だと思います!」


 はい? ソシアさんのお母さんの世界だと?


「なんでわかる?」


「ソシア様がお酒を飲んでいるときにバーミシャル様が創った世界について何度も聞きました。私たちの住んでいる世界のステータスの元はバーミシャル様に許可をもらって参考にしたもので、本当なら私たちのステータスは違う形式で表示されます。まだ明るいですけど、空には薄く衛星――3つあること、ソシア様が言っていたことと同じです」

 

 噓は言っていないようだ。ソシアさん、ソアレに何度も言うとは……酒を飲むと語りたいタイプかな?

 多分、セレネも一緒に聞いてたはずだ。

 ステータスはこの世界を参考にしたのか。レベルをなくしたのは多分、エフィナが考慮したと思う。

 レベルがあると、面倒が起きるからと。


「では、バーミシャル様を祀っている場所に行けば会えることはできますか?」


「可能だと思います! 多分ですが、私たちが来たので異変に気づいていると思います!」


「では私たちが帰れる可能性は?」


「多分できますが……時間がかかると思います……。バーミシャル様でもすぐには戻れないと思います……」


 急に落ち込むとは……そうか、セレネと離ればなれになって心配しているのか。


「けど、ソシアさんのお母さんの世界なら帰れる希望がある。焦らなくても大丈夫だ」


「そうだ、戻れるならどこに飛ばされても大丈夫だ。しかし……子どもたちが待つことができるかどうか……」


 小人たちはライカがいなくなって大騒ぎだろうな。というか領内全員が大騒ぎだ……。

まずは本当にウェミナスなのか確認できたらソシアさんの母親に会わないといけない。

 

 そうなると……人は避けられない。街か都市にある教会に行くのは確定した。


 面倒事は避けたいが、そうは言ってられない。

 いろいろとありすぎてキリがない。その場で対処すればいいか。


 しかし……俺のレベルが1793って……桁が違うな……。かなりの魔物を倒せばこれくらいはいきますよね……。

 ちょっとみんなの覗いて見るか――。


 アイシス


 レベル 1329


 体力    SS

 魔力    SSS

 筋力    SS

 耐久    SS

 俊敏    S

異常耐性  EX

 幸運    SS



 ライカ 

 

 レベル 1652


 体力    S

 魔力    SS

 筋力    SS

 耐久    S

 俊敏    EX

 異常耐性  EX

 幸運    EX


 ソアレ


 レベル 1384


 体力    S

 魔力    EX

 筋力    A

 耐久    S

 俊敏    SSS

異常耐性  SSS

 幸運    EX


 …………これ、レベルの意味あるのか……? ライカは俺よりグランシアにいたのに超えているとは……。

 まあ、スタンピードで荒稼ぎをしたと思いたい。意外なのがソアレのレベルが高いことだ。天界で何があった……?

 

「では我のステータスを教えよう」


 セイクリッド


 レベル 2177


 体力    SSS

 魔力    S

 筋力    EX

 耐久    SSS

 俊敏    SS

異常耐性  SSS

 幸運    A

 

 …………強すぎだろう!? さすが戦闘狂と言ったところだ……。

 というかこれ……この世界の平均レベルがわからない。

 まあ、俺たちは規格外なだけだ……。


 セイクリッドが気になるとのことで、俺たちのレベルを伝えると――。


「ムムム……納得がいかん……おかしいのではないか? 主殿より筋力が上回っているのになぜ負けた……? このステータスは信用できん」


「いや、筋力だけではないだろう。俺は魔力の影響もある。それにスキル、魔剣も使った。だからあのときは倒すことができた」


「ムムム……それもそうか……。戻ったら精進せねばならない……」


「戻ってもレベルが消えるから意味がないぞ」


 もしかすると、セイクリッド――戦闘狂には楽しい世界だと思う。

 だが、他人と比べられて差別されるのはよろしくないのがデメリットだ。


 やはりエフィナはみんなが平和に暮らせるようになくしたと思った。


「それはあとで考えてくれ。それよりも、人らしき集団が儂らに近づいているぞ」


 ライカの言うとおり、集団が俺たちの方に向かってくる。

 さて、どうするか――。

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