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534話 物資を運ぶ


 領地に戻り、さっそく王様に魔道具(通信機)で相談をする。


『レイ君も支援してくれるの!? それはありがたい!』


 支援すると言うと、もちろん喜んでくれた。

 足りないものを確認して用意をする――。


 ――――◇―◇―◇――――


 ――5日後。


 物資を運ぶ日となった。

 メンバーはメアとシエル――。


「さぁ、早く行きましょう!」


 ミツキさんとヒナとユナ、ウィロウさん、グラシアさんの商会組が参加します。

 みんなにシンガードに行って数日は留守にすることを言うと――。


「力になりたいです!」


 と言って参加してくれる。禁忌野郎のこともあるし、ただ黙っていられなかったようです。

 俺としては助かるが、問題はグラシアさんだった。獣人はズイール大陸では地位が低く差別されやすい。

 いくら反乱をしていても差別の対象にはなると思いグラシアに残ってほしいと言ったが。


「ミツキ様と一緒に行きますわよ」


 全然、引いてくれなかった……。


 このことに王様に相談したところ――。


『ああ、言い忘れたけど、内戦で獣人も参加しているよ。帝王に酷いことされれば怒りが爆発はするよ。辺境伯と一緒に戦っているから大丈夫だよ』


 問題ありませんでした……。

 確かに獣人が帝王側にいるメリットなんてないしな……。

 辺境伯に味方するも同然だな。


 差別はしてないとのことで、ほかで――武具のメンテナンスで参加するフランカとチヨメが行っても大丈夫とのこと。


 まさかチヨメが参加するとは思わなかったが、放っておけないみたいだ。


 ミツキさん、チヨメが行くとのことで――。


「儂も行く!」


 心配性のライカも行くことになりました……。

 小人たちはライカが遠出する話を聞いてもう大騒ぎでした……。


 それでもライカも行くことが決まった。

 

 小人たちが了承を得たなら構わないが……。


 ほかにも――。


「ヒャッハー! 久々のズイールだぜ!」

「ムヒヒヒ、興奮して眠れなかったぜ!」

「最高――今日はなんて最高な日だ!」


 輩3人組も行くことになった。

 理由は俺たちが支援する食材の扱いのレクチャー担当である。


 前にデストルツでレクチャーをしてくれたから頼りになる3人組だ。


 本当ならアイシスにお願いしようと思ったが、戦力的な問題で残ることになった。


 それに、今日の予定はアスタリカまで行く予定だ。

 さすがにシンガードはシエルに乗っても一日で行けない距離でアスタリカに停泊する話となった。

 アスタリカなのは当然、ギルドマスターのヤーワレさんと合流することになっている。


 ヤーワレはズイール大陸出身の冒険者で、どういう状況か見るために一緒に行く話となった。

 輩3人組もそれで喜んで引き受けてくれた。

 

 本当ならヤーワレさんたちも内戦に参加したいはずだろうな。

 

 だが、今はプレシアス大陸の冒険者だから内戦の参加はできないとわかっている。

 せめて手伝うことだけはしたいと思っている。


 みんな集まり、空間魔法で物資が置いてある騎士の練習場に移動する――。


 練習場には王様たちがいて、たくさんの大型の箱――食料や生活用の魔道具、薬品、武具などの支援物資が一面に用意されていた。

 

「それじゃあ、よろしく頼むよ」


 俺たちは物資を収納して、行く準備ができた。

 

「「皆様、よろしくお願いします」」


 シェルビーとサーシャは俺たちにお辞儀をし、シエルに乗る。


「フフフ……しっかりつかまってください……」


「はい、メア様」


 やはり、メアの隣に座るか。

 初めてシエルに乗るがメアがしっかり面倒を見てくれるから大丈夫だ。

 2人は仲良くしているところ――。

  

「賢者殿、シェルビーを頼む!」


 王子は頭を下げてお願いするが、シェルビーはとても嫌な顔をする。

 相変わらずだな……王子も嫌われていること自覚してほしい……。


「みんな、気をつけてね」


 王様と王子は手を振って見送り、シエルは空高く飛んで北西の方角――アスタリカに向かう。

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