表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
465/918

459話 強行するトレント


 日が暮れて、戻る時間となった。


 だいたい100体以上狩った……多すぎるだろう……。

 だが、かなり遠くまで行って、ほとんど狩りつくしたから今日は十分な成果だと思う。

 残りは明日狩れば問題ないだろう。


 空間魔法(ゲート)で戻ると――すでにエメロッテとセイクリッドは戻っていた。

 確認をしてみると、互いに100以上狩ったと言う。


 このまま順調に進めば明日で終わりそうだ。


「私たちが狩りつくしても~また増えるから~定期的に様子見ないといけないけどね~」


「それなら我が様子を見る。心配無用だ」


「そのときはよろしくね~。でも~大半は狩ったから~当分は大丈夫だと思うけどね~」


 明日で狩れば数ヶ月くらいは大丈夫だと思う。

 デスナイト独りだけで余裕に対処できる範囲だ。


「みんな~ご飯できたよ~。早く食べて!」


 ルチルが家から出てきて俺たちを呼ぶ。

 ルチルが湖で魚――ゴールドフィッシュとシルバーフィッシュを大量に釣って夕食を作ってくれたらしい。


 ルチルの料理は美味しいから楽しみ…………また揚げ物ですか……。

 連日揚げ物は厳しいです……。


「ルチル……全部揚げたのか……?」


「うん! セイクリッドの友だちが好きだから全部揚げたよ! 最近胃もたれしているご主人には甘酢和えを作ったから大丈夫だよ!」


 お気遣いありがとうございます。

 けど、そこではないのだよ……。

 確かにさっぱりして食べやすいがそこではない……。

 まあ、美味しいから食べるけどさ……。


 結局、胃もたれしてそのままベッドで寝てしまった。



 ――――◇―◇―◇――――  



 異様な数の魔力半分で起きる。


 囲まれている……それも数百といったところか……。

 大きい反応は数体はある。

 トレントとフォレストキングの魔力だ。


 何かの冗談だろう……かなり狩ったがこんなにも数がいるのか……?

 それにまだ薄暗く、ここに来るのにかなりの距離がある。

 夜中に仲間を率いて大移動したってことか……。


「主ちゃん、大変」


「ああ、わかっている……。フェンリルをここに避難させよう」


 フェンリルは小屋で寝ている。

 マズいな、もう近づいている――急いで外に出るとがセイクリッド、モリオンがトレントに立ち向かっている。

 ん? デスナイトは奥の方で必死に自分より大きな盾で――シールドバッシュをして進んでいる。

  

「主殿、フェンリルが奥に進んでいるぞ! 友が追っている!」


「はぁ、どうしてだ!? いったい何があった!?」


「わからぬ……ただひとつ言えるということは毒粉の影響かもしれん……」


 セイクリッドの発言で周りのトレントを見ると、赤い粉を吐いていることに気づいた。


「主よ……急にめまいがしてきた……」


「ご主人、シノちゃんが震えているの! 助けて!」


 小屋から出てきたルチルとシエルが訴えてきた。

 マズいな、2方は多少、毒耐性があってもこの量は無理がある。


「多分、幻覚を引き起こす作用があるかも……。シノちゃんとシエルちゃんは家に入って、防塵対策はばっちりだから」


 ルチルはシノを持ち上げてシエルと一緒に家の中に入っていった。


「幻覚かよ……。じゃあ、フェンリルは幻覚を見て勝手に動いているのか?」


「かもしれない。主ちゃん、言い訳になるかもしれないけど、私でも気づけなかった……。フェンリルちゃんの魔力を感じれば早く守ることもできた……」


 無理もない、邪石で吸い取られて魔力なんて感じることができない。

 誰がこんなこと予想できる……。


「悔やんでもしょうがない。早くフェンリルを助けるぞ」


「わかったわ、早く見つけましょう」


 エメロッテは【武器創造】で緑龍の槍(ドラゴンランス)を創り、襲いかかってくるトレントを突き、【飛行】を使って飛んでいく。

 俺は炎の魔剣(フランカ)と炎魔法で「フランベルジュ」を創り、2刀持ち、邪魔なトレントを切って【飛行】を使ってエメロッテに続く――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ