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408話 玩具です

レイ視点に戻ります。


 メアは何も隠すことなく全部話した……。


 なんでそんなうまく事を運べる!?

 いろいろとおかしいだろう……ティーナさんも疑ってください……。

 あとマイヤ……チーズのために手を打つな……。


「それで……満足したのか……?」


「はい、とても……。有意義な夜を過ごしました……」


「ほどほどにしろよ……」


「申し訳ございません……ワタクシの玩具に手加減ができません……。ですが、ご心配無用です……。玩具は大切に管理しますので……」


 もうソウタはメアの玩具になってしまったか……。

 今後、注意しても無駄のようです……。


 それはともかく、王様の判断待ちだ。

 それまで庭でお茶をするか。


 庭に着くとなにやら騒がしかった。


「おい、精霊使いが司教に手を出したらしいぞ」

「司教を狙っていた奴には気の毒だな」

「それにしても精霊使いは女癖悪いな」


 もう噂されております……。


 庭にいたリンナさんたちも耳に入り、謁見の間ことを話すと。

 女神の判断だから何も言えないようでした。


 1時間が経過して、王様が戻ってきた。

 緊急とのことでソウタを呼び出す。もちろん、王女さんとヴェンゲルさんも。


「俺を呼んで何かあったのか?」


 王様はその発言にため息をついた。

 まあ、本人はなにも覚えていないしな……。


 王様は呆れながら話すと、ソウタは呆然とし、ヴェンゲルさんは頭を抱える。


「ちょっと待て……冗談だろう……。昨日は本当に何も覚えていない……」


「本当に覚えていないの? じゃあ、女神様が仕向けたのか……? 昨日の言動も使者に操られていたのかな……?」


 深刻になっていますが、ただの副作用です……。


「なんでテメェと司教が結ばれなちゃいけないんだ……。女神のいたずらだと言ってくれ……。俺がしっかり見張っていたのになぜだ……?」


 さすがのヴェンゲルさんは女神の仕業だからと思い、ソウタに怒ることができないようです。

 どちらかというとメアの悪魔のいたずらだと思う。


「フフフフフフ……。むっつりなお兄さん……覚えていないなんて最低です……」


「まさかメアの仕業ではないよな?」


 ソウタはメアを疑いにらみつける。

 まあ、いつもやられているからもうごまかせないだろうな。


「なんのことです……? ワタクシは昨夜、シェルビーさんと庭で散歩していました……。周りの方に聞けばわかりますこと……」


「そうです! メア様は私と一緒にいました! 疑うなんて最低です! 恥を知りなさい!」


 シェルビーはメアのことになると、態度が変り、ソウタに強く言う。

 これは予想外でソウタは戸惑う。

 確かに一緒にいたが、その後のことなんだよな……。


「そうなのか……? 疑ってすまない……」


「フフフフフフ……次からは気をつけてください……」


 不気味な笑みで返しましたね……。

 また近いうちに仕返しがきそうです。

 

「ソウタ君が覚えていなくても、アマーニが覚えているから受け入れてね……」


「そう言われてもな……王様、レイとちょっと相談したいです」


 ここで俺と相談かよ、納得していないようですな。

 俺も面倒事に巻き込みたくないから適当にはぐらかすか。


「なあ……昨日の危ない薬を飲まされてからまったく覚えていないのだが……。あの後どうなった……?」


「ああ、おかしな言動はしていたな。ただそれだけでみんな心配はしてなかった」


「そうなのか……。じゃあ本当に女神ミスティーナが俺を誘導させたのか……?」


「それは違う、覚えていないと思うが、身体は正直だっただろう。欲望を爆発させたいがために外に出て、たまたま教会に入ってしまった」


「じゃあ、なんでミスティーナが司教に言った? 言わなかったら会わない可能性だってある……」


「予知していたと思うぞ。日頃からかわいそうと思い、発散するさせる相手を見つけたのでは? 司教もいろいろと不安で伴侶がほしかったみたいだからなにかと都合が一致したからソウタを選んだと思うぞ」


「そうなのか……? そういうときは相談してほしい……。勝手に決めないでくれ……」


「まあ、やってしまったことはしょうがない、受け入れろよ」


「ダメだ……受け入れられない……。正直に話して断る……」


 意外な答えだった、諦めて受け入れると思ったが今回は違う。

 これ以上嫁を増やしてしまったら干からびてしまうからか。

 その前にスカーレットさんに言い訳できないしな。


「俺は止めはしないが、頑張れよ」


「レイ、断るときに一緒についてくれないか? 頼むよ……」


 えぇ……俺も行くのか……。

 気になるのは確かですけど……しょうがない付き合うか。


「わかったよ、ついていくだけだぞ」


「助かるよ……」


 話し合った結果、明日の授業が終わってから行くことになった。

 王様にも伝えると――。


「わかった。ソウタ君が言うなら止めはしないよ。良い報告を待っているよ」


 すんなり通してくれました。まあ、王様がどうにかできるわけはない、丸投げしましたね。

 明日、休み明けから大変だな。

 

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