第一章「記憶喪失の少女と探偵な先輩」
穂志上ケイ先生とのコラボ ねむ目線です。
『んっ···』
私は、目を覚ます。そこは、見覚えのない場所だったが何故か妙に懐かしく感じる。部屋を見回すと壁に制服がかけてあり、ドアの前らへんには朝食と思わしきサンドイッチが置いてあった。メッセージには、〝ねむちゃんへ お母さんは、仕事があるので朝食だけ置いていきます。しっかり食べていくのよ 母より〟と書かれていた。やはり、私には見覚えのない字の形で、私の名前ってねむって言うの?それは、いいわ。私は、サンドイッチを口に運ぶ パクパクッ。早く食べ過ぎたのか喉にサンドイッチが詰まった。慌てて台所に行き 水をコップに注ぐ。それを口に運び入れる。はぁはぁ、早く食べるんじゃなかったわ。私は、サンドイッチが乗っていた皿を台所に置き、次に洗面台に向かう。無造作になっていた髪を櫛でとかす。あえて言うが、ベッドの上に置いてあった黒いリボンのようなモノがあったからそれで髪をツインテールに縛り上げる。だが、普通のツインテールじゃうーん(´・-・`)となったので、縛り方を変えることにした。えっと、少しの髪をツインテールにして 残った髪を後ろに流す。改めて見ると私の瞳は、左右で違う色をしていた。片目が薄い赤色 もう片目が濃い青色だった。まぁ髪も縛り終えたし、制服に着替えよう。パサッ。ん?なんの音?。何かが落ちた音がした。私は、下を見る。どうやらこの制服の学校の生徒手帳らしい。〝御社学園一年 暁月 ねむ〟と記されていた。やはり、私の名前って言う感じがしない。場所分からないし、休もうかなって思う。だけどやっぱり学校は、大事だよね。携帯携帯···って暗証番号ついているじゃないですかやだぁw。つまり、使えないうそぉ(´・ω・`)。プルルルッ ん?誰から···〝穂志上先輩〟?出てみるか
『もしもし 私だ。ケイだ』
『誰ですか·····』
『誰ですかって私は、穂志上ケイだ 頭脳明晰な君と昨日電話番号交換したじゃないか? 分からないのかい?』
『その前にまったく分かりませんね はい 知らない人です。では、切ります』
『ちょっ···』
ツーツー。一体誰なのかしら? もう嫌だわ。あっ、電話来たんだから学校聞けば良かったじゃない。·····あっパスワード。もう嫌だぁ(´・ω・`)。ぷるるるrっ。また、あの人から。出てみよう。
『なんで、いきなり切るんだ』
『だって、知らない人だもん 切るしかないじゃんか···』
『知らない人ってどう言う事だ! 君は、私を知っているはずだ』
『私は、知りません』
『今日の約束覚えているかい?』
『···まさか、勧誘の方ですか?お断りです』
『違う!シンデレラの事で相談があるって言ったじゃないか』
『···学校の場所だけ教えてください』
『人使い荒いな君 ○○だ』
『適当に電車乗りますね では···』
『じゃ···じゃあじゃない! ちゃんと聞いていたのか?君』
『○○だけで分かるとでも?···』
『すみません···ってなんで私が謝っているんだ!』
『勝手に謝っただけじゃないですか···( °◊° )』
『君···本当に暁月君か?···』
『もう知りません』 ツーツー·····。
あぁ電話切っちゃった。もう言われた所にいこ。私は、自宅から出る。部屋の外の風景が綺麗に見える感じで、階段とエレベーターがある。私は、迷わずエレベーターを選んで一階に降りた。
プルルr···。またあの人かな 出てみよ
『うふふっ』
『(いきなり笑うとか変わってるわw)知らない人じゃないけど知らない人だ』
『それは、分かったわ 私は、黒きシンデレラって呼ばれているものよ』
変な機械音が混ざり、誰か分からない。その前に知らない人だ。
『面白いわ ねぇ』
『面白くないわッ(何こいつ···なんかイラつく(-.-))』
『今日、夜 学校にいてくれないかしら? 先輩と一緒に』
『(そもそも夜って学校空いてなくね)いないわよっ』
ツーツー。切れちゃった 私は、ケイって人が言った場所に向かうのだった。
■■■■■■
『やぁ待っていたよ』
駅前で、私が来るのを待っていた人がいた。その人の声は、ケイって人の声と一緒だった。つまり、この人がケイってだって事だ。では、無視して行こう。
『今朝から様子がおかしいぞ君』
おかしいも何も私はあなたを知りませんし、対していうならあなた学生ですかってことですよ。
『見てわからないのかい? 私は、学生だよ』
確かに言われてみれば私が着ている制服に着いている紋章?がケイのにも付いていた。
『改めて紹介しよう。私は、穂志上 ケイ 御社学園三年生だ。分かった?』
私は、とりあえずポカン( ・ ∇ ・ )とした。ケイは、なんて顔をするんだとか言っていたけど···今の私には関係ないッ!。言われた駅名は、〝神社通り〟と言う意味不明な駅名で、しかも眼中に映るのは、同じ学園の生徒のみ。つまり、この駅こそが御社学園の近場駅だったのだ。
『ここはぁかつて初代天皇の息子の子孫がぁここに神社をたてぇ現人神を作っていた地ですぅ わかりましたぁ?』
意味不明な声と共に現れたのは、薄いピンクの髪に白色のリボンをつけたタレ目気味な女の子。名前知らないけど。
『ねむねむぅどうしたのぉ?いつもとぉ違う髪型だよぉ』
妙に伸ばし口調が気になるがそれ以前に名前聞かないと···。
『えっと、誰ですか···?』
そう私が言うと少女は、驚愕(°д°)っと言いたげな顔で私を見つめた。
『私は、彩城みちるだよぉ ねむねむぅったらもうぅ』
みちる···。みーちゃん そ、そうだみーちゃんだ。合ってるか分からないけど。
『みーちゃんで会っているかな?』
そう聞いて、みちるは?となってからこういう。
『いつもなら〝みゃー〟って呼ぶのに珍しいぃーそれで、しかもねむねむぅだからぁちょっと心配しちゃうぅ!』
みちるは、そう言い返したがやはり私の異変と呼ぶべきものに薄々気づいているだろうな···。
私は、この時予想すらしてなかった。今朝の電話の意味を夜知らされることに···