序章
穂志上ケイ先生とのコラボです。こちらは、ねむ目線で、ケイ先生は 先生目線で。よろしくお願いします
ある日妙な噂が流れ出した。『黒いシンデレラ』があちこちで現れると。
彼女は黒いドレスを着たとても綺麗な姿をしていたと。
そして、毎晩二人から三人シンデレラに招待され、次の日には遺体で発見される。招待された者は自分意志とは関係なく、突然家を出ていくのだとか。招待される場所は毎回違い、本人以外知ることは出来ない。だから、遺体が見つかるまでにどうしても時間がかかってしまい、死因が分からなくなってしまう。
ようやく、警察が動き出したのだが、招待者は無作為に抽出されるため特定は出来ない。つまり、対処出来ない事案になっていたのだ。
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『ニュースをお伝えします。またも「黒きシンデレラ」の犠牲者が出てしまいました。今回は二十代夫婦です。誠に悲惨な出来事です。』
毎日テレビをつけるとこんな感じのニュースがいつも流れる。全く犯人は何がしたいんだ。
おっと。もう学校に行かなければ。
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「おはよう。ケイ」
「ああ、おはよう。佑真」
こいつは私の友達、御坂佑真人当たりがよく、クラス皆の人気者だ。
「なぁ、あのニュース見たか?例のシンデレラ」
「見たよ。朝からやめてほしいぜ。あんなの」
「ホントにな。でも、ケイも気を付けろよ。いつ招待されるかわかんねー訳だし」
そう。今生きている私たちはいつシンデレラに招待され、殺されるか分からない。だから、今を大切に生きなければ。
「そうだな。佑真も気を付けろよ」
「ありがとよ」
そんな他愛もない会話を終え、授業の準備をし始めていると、机の中に黒い封筒があった。
封筒を開けるとそこにはこう記されていた。
拝啓 穂志上ケイ様
貴方様は今夜の『黒きパーティー』に招待されました。場所は貴方様の通う学園で御社学園で行います。時間は午後7時からです。もし、来る気がない場合は貴方様の意志と関係なく連行致しますので、ご了承ください。
それではお待ちしています。
敬具 黒きシンデレラ
やってくれるな。シンデレラさんよ。