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第4話 今日とは?

「んー!」

俺は目が覚め、背中を伸ばす。

「さーて、学園2日目行ってくるとしますか。」

あの後だが、実際何もなかった。

近くをかなり走り回ったが、魔女の影もない。

俺らが合流した頃には反応は消えていたらしい。

一応、あの魔女感知器のシステムを説明するけど。

あれは魔女が特異属性を発動した時にそれを探知するようになっているんだ。

ようするに今回の魔女は毎度のように少し発動しては、また消す。

これを繰り返してるんだ。

そう、この言い回しから察せるように初めてじゃない。

多分今までと同じ魔女の仕業だ。

一体何を目的に特異属性をそんな頻繁に使ってるのかはわからない。

この魔女が見つかったのは俺が捕まる一年前、去年なんだが、突如反応を見せたと思えばすぐに消え。

それを繰り返す少し変わった魔女だ。

実際、その現場に行っても何も起きていないから危険性もないと、そこまで執拗に追いかけてはいないが。

だが、今回は妙な動きがあったらしく。

一瞬だけ反応が大きくなった、との事だ。

今まで通り、特に街に被害はなく異変もなかった。

そうなると何故反応が大きくなったのか。

理解に苦しむ……。

メイティスに関しては何の問題もない、俺が探しに行こうとしたら帰ってしまった。

流石に知らない男の家に1人ではいられないだろう。

「今日はグレンの日……ジャンケンか。」


×××


「どうしたのー??カルデ!」

そう訪ねながら、俺に抱きつき豊満な胸を押し付けてくる。

まったくけしからん。

そんなけしからんお乳を毎日後ろから当てられてたら理性が……。

くっ……、抑えるんだ男カルデ。

「何黙ってるの?ここにいるってことはカルデは魔女じゃなかったんでしょ?」

「昨日の反応は別に俺じゃないからな?ったく。それに俺は男だろ。」

「そうだね?」

なんだその疑問の顔は、むしろこっちがその顔をしたいところだ。

二日も同じこと言われるとは。

「ま、いっか!部活来るよね?」

「おう、もうすぐ行く。」

「相変わらず授業は受けないんだね。」

「勉強が嫌いなわけじゃない。自主勉はしてる。」

俺は勉強が嫌いなんじゃない。

クラスのやつら、他人が嫌いなんだ。

どいつもこいつも俺の特異属性をヒソヒソと話しやがる。

少し耳に入るだけでも胸くそ悪い。

だから俺は教室には行かない。

部室の奴らはある程度理解がある。

いや、むしろあいつらにとっては使えるかどうか、ココが重要なんだろう。

俺にも出来ること……そんなものあるのだろうか。


×××


「先輩!」

「うおっ!?」

いつの間にか寝ていたようだ。

「急になんだ?ビックリした。」

「街散策してきてください!先輩ですよ!今日!」

「……おう。」

あながち寝てるし、大体負けるのは俺。

なら俺でいいって流れなんだろう。

まあ、今日はいいとしよう。

ちょうどコレ・コーラが飲みたかったんだ。

「じゃあ、行ってくるわ。」

俺は部室から出る際に、ちらっと時計を見る。

昨日より10分早い出発だな、なんて事を頭の片隅で考えながら出発した。


×××


とりあえず公園内の自動販売機へと向かうと、案の定コレ・コーラが残っていた。

「今日は買えるゾ!コレ・コーラ!」

俺は160円を入れ、コレ・コーラを購入する。

すると『売り切れ』の表示が出た。

「今回は俺が最後の1本を買ってしまったか、すまないな。」

独り言にしては少々痛い発言してしまい、咄嗟に辺りを見回すが人の気配がなくて安心する。

今日はもう面倒だし、家へ戻ろう。

途中で小さなスーパーに寄って行く。

家で食べるお菓子が欲しかったのだ。

ケルビーのポティトチィップスでいいかな、味は……無難にうすしおで。

大体買い物に10分くらい使ったか?

昨日と同じくらいの時間に家に着きそうだな。

「まだ終わってないのかよ。」

と、愚痴をこぼしてしまったのも無理はない。

昨日起きた事故がまだ何の整備も(・・・・・)終わってない(・・・・・・)のだ。

車くらい撤去してもいいだろう。

けど、何でだろうな。

この時俺は、気付くべき……いいや、気付いて当然の違和感に気付けなかった。


×××


冷蔵庫を開けると、期限の切れたシュークリームが出てきた。

「なんでだよ!……本当にしっかり片付けろよな。」

俺はそれを処分し、部屋へと足を運ぶ。

床に寝そべり、先程買ったポティトチィップスを口に運び、少し経った時だ。

俺の携帯が鳴り出した。

相手は『能力研究会』と出ている。

さて、今日は誰が出るかな。

『今どこにいらっしゃるのかしら!?』

またお前か、と言いそうになったが必死に堪えた。

彼女にそんな事を言えば人生が危うい気がする。

「家の近くだが?」

同じ過ちは繰り返さない、それが俺だ。

『その辺りに魔女の反応が現れましたの!』

「また……か。了解、探してみる。」

『任せましたわ。(ワタクシ)たちもすぐに向かいますわ!』

外へと飛び出すと、誰かとぶつかってしまった。

少し急ぎすぎた。

「大丈夫です……か?ってメイティス!?」

「っ!?」

まただ、メイティスの後ろから光る円盤、それも複数?なんだ、これよく見ると……何か別のものに見えるような……。

マジマジと円盤を見ようとすると土の壁が現れた。

土属性の魔法か。

多分、ここから「こんなもの!」と言わんばかりに飛び越えたり、壊したりするのを期待しただろう。

だが、俺にはそんな事できない。

言っただろう?俺の魔法は『無』なんだよ。



こんな形で俺の今日が終わる。

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