表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才(天災)は努力の証?  作者: choro5
46/51

5人の覚悟

魔神復活より6年の歳月が流れた。

転移魔法によりガリア大陸へと飛ばされた

ユリウスら5人は当初こそアラムス王国へと戻るための旅路を進んでいたが、立ち寄る先での様々な人との出会い、繋がりが徐々に彼らの目的地を変えていった。

魔人復活の影響により強大な力を得た魔族による被害は各地甚大であった。

出合った各地の人々への被害を少しでも減らし恩を返したい。

そんな想いからユリウスらは立ち寄った周囲の

被害をもたらす魔族を討伐していた。

本来ならば一晩過ごすだけの村に一週間

アラムス大陸とは逆方面の魔族討伐に二ヶ月

行く先々で出合った人々を助けるため行動した

結果、彼らはアラムスを目指せば目指す程に

アラムス王国より遠のいていたのだった。

いつしか彼らはその強さと行動から"5聖騎士"と呼ばれるに至り、各人二つ名までついていた。

しかし、"5聖騎士"と彼らの二つ名は広く知られているが、彼らの本名や事情を知るものは直接関わった人らのみのためアラムス王国ではユリウスらはいまだに行方不明扱いされていた。


ある街を襲った魔王を追いかけガリア大陸に隣接するベルク大陸にまで渡って来てしまった。

そして先程その魔王の首をユリウスの剣"クラウド"が切り落とした。

街を襲ったのは魔王の配下の魔人らしいが、

この魔王は"魔弾"ルナ・ナイト・カミーノに

殺意を向けてしまった。

それは"双極"ユリウス・アルスタインの怒りを

受ける行為であったため、首を切り落とされた。

これだけではユリウスが暴君のようだが、そうではない。

魔王が殺意を向けるというのは彼らからすれば

大したことはないが彼ら以外からすれば死んだも同然なのだ。

"5聖騎士"は特定の国に属している訳でもなく

勇者や傭兵等といったものでもない。

彼らは自らが守りたいものを守る為ならば戦う

相手が誰であろうとだ。

彼らが6年の旅で学んだことだ。

力だけではただの破壊者になる。しかし、想いだけでは守りたいものは守れない。

その二つを持ち合わせ覚悟を持って動く

それが"5聖騎士"


彼らの覚悟とは何だろうか?

旅の先々で見て感じたことそれは、戦っていいのは敗れ殺される覚悟があるものだけということだ

討って良いのは討たれる覚悟のある者だけ

それが彼らの覚悟である。

そんな彼らの6年の旅路は間もなく終わりを向かえようとしていた。

現在、彼らはベルク大陸より出航した客船でアラムス大陸へと進路を向けているのだ。




~アラムス王国~

ユリウス達が転移魔法に呑まれて6年が過ぎた

捜索隊の調査も虚しく、手がかりは依然としてない。

皆、口には出さないがもはや諦めているのだろう。

なぜならば、転移した先でユリウス達が生きていれば必ずアラムスに帰ってくるはずだ。

いくら世界が広いとはいえ、6年あれば帰って来られる。

だが帰って来ないのだ…

普通に考えれば死んでいると思うだろう。

当時12歳だっ5人が優秀とはいえ突然転移し

異国で生き延びられるのか…

理論的に考えれば可能性は低いだろう。

子供にできることには限界がある

その証拠に6年たった今でも手がかりがないのだ。

しかし、事はそう簡単には済まされない。

転移魔法に呑まれた中には殿下もいる

次期国王たる殿下を捜索しても見つからないという理由で死亡扱いにはできない。

だから今でも捜索隊を編成することが許されている。

俺自身は"神速騎士"なんて肩書きのせいで

王国の防衛戦力の強化に回されている。

愛する息子を自身の手で探すことができない。

不安でもどかしい気持ちに負けそうになる。

きっと"神聖騎士"である父さんも同じ気持ちだろう。

ユリウス、どうか生きていてくれ…

「ライン様っ!!」

衛兵が慌てふためいてやって来た。

「どうした、落ち着け」

「報告します!魔王数体とその軍勢が我が国に侵略を始めました!」

「なんだって!すぐに兵団の出陣準備を!防衛線を固めるんだ!」

「はっ‼」

「ユリウス、父さんがお前の帰る場所を絶対守りきってみせるからな…」

アラムスで再び戦火があがろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ