経緯説明
「まぁ、こんなにお客さんが来たのね!
みんな、自分の家だと思ってゆっくりしてね」
「妻のコリーナだ。」
ランドルフさんの奥さんは見ず知らずの俺たちに
とても親切にしてくれた。
まるで自分達の子供のように。
「で、お前たちの事情には触れない方が良いかな。」
ランドルフさんが直球な質問をしてきた。
ゼクスはどう答えるか悩んでいるようだ。
「魔神メギドの復活は知っていますか?」
「あぁ、知っているよ。天災と言われてるからな」
「俺たちは魔神復活の場に居たんです。」
「なんだって!」
「それで、魔神の転移魔法に呑まれ、ガリアに飛ばされたんです。この街に着くまで3日程の場所に。」
「なるほどな、それで片道の路銀しかないって訳か…大変だったんだな。」
「いえ、仲間が一緒だったのでなんとか(笑)」
「すまんな、俺が帝国に立ち向かう力があれば、アラムスまで送ってやれるんだが…」
「ランドルフさん、謝らないで下さい。泊めていただけるだけでも感謝してるんです。野営では身体は休めても気は休まらないので。」
「路銀が貯まるまで、好きなだけうちでゆっくりして行ってくれ!」
「ありがとうございます」
「まぁ、ここはガリアの中で数少ないまともな街だ、安心して過ごしてくれ。そのぶん権力はない街だけどな」
「僕たちがランドルフさんやコリーナさんの為になにかできることはないですか?ガリアにはランドルフさんたちのような優しい人もたくさんいるのに、実力だけで権力を振りかざすのは間違っています。」
「その気持ちだけで十分だよ!」
「もし何かあれば俺の名前を使ってください。」
「ユーリっ!それは厄介なことになるかもしれんのだぞ!」ゼクスに怒られる…
「名前って、お前たちに何か力があるのか?」
「ゼクス、ランドルフさんには話していいんじゃないかな?」
「私もランドルフさんは信用できると思います」
ルナが賛同してくれる。
「そうだな。ランドルフさん私たちの事を
話させてください。
私の名前はゼクス・ディセウム。アラムス王国現国王、ジークハルト・ディセウムの子です。」
「俺はユリウス・アルスタイン。神聖騎士カイル・アルスタインの孫です。父は神速騎士ライン・アルスタインです。」
「ミリアルド・ラインハルトだ。大賢者ハイネ・ラインハルトの孫でユリウスとは従兄弟になる」
「フミ・クロスロードだよ!伯爵位クロスロード家の長女です」
「ルナ・ナイト・カミーノです。同じく伯爵位、カミーノ家の長女です。」
「どれ程に役に立つかわかりませんが、帝国に弾圧されるような時にディセウムの名前を使ってください。多少は役にたつと思います。」
「神聖騎士、大賢者の名前も使えば、相手も手を出しにくくなるはずです」
「男の子3人の家柄が強すぎて私たちの家の名前はあまり役にたたないけど、ないよりはいいと思います!」
「そうですね。ランドルフさんたちになにかあった時はカミーノ家が支援します」
「なんか凄い連中を招いちゃったな…」
ランドルフさんが若干、憔悴している。
まぁ普通そうだよね。
招いた子供たちが揃いも揃って貴族だとは
普通思わないよね(笑)




