天災は努力の証
アラムス王国兵団は勝利の余韻に浸っていた。
"この不快な魔力はお前のものか"
「誰だっ!」
「どうしたユーリ?」
父上が俺に聞く。不思議な顔をしている。
「声が聞こえたんです」
俺以外には聞こえていないようだ。
「あれだけの魔法を使ったのだ、疲れているのではないか?」
ゼクス、光魔法一発で疲れるような鍛え方はしてないよ。
"アラムスと同じ不快な魔力をもつ者よ感謝するぞ、その不快な魔力の影響で長き眠りから目覚めることができた"
今度は全員が聞こえたようだ
"我が名はメギド、魔族の頂点にして神
魔神メギドだ"
魔神だと…
どういうことだよ?
この状況に理解が追い付かない!
大地が震え始めた、朝日が闇に呑み込まれる。
悪寒がはしり、身体が震える…
本能で恐怖を感じる。
"私を封印した忌々しい光魔法の使い手よ、私の前から消えろ"
その言葉と共に空に亀裂が入る
そして俺を呑み込もうと引き寄せる。
「なんだ、これ!」
「ユーリ君!」
「ユーリっ!」
「ユリウス!」
「ユリウス君!」
ルナ、ゼクス、ミリアルド、フミが俺を掴む
ランスロットは母上を支えている。
「いかん、転移魔法だ!皆、何かに掴まれ!」
ハイネお祖父様が呼び掛ける。
しかし、この亀裂による転移魔法は俺に対して
働いているようで、俺は逃げられない!
徐々に亀裂に吸い込まれていく…
「ユリウスっ!」父上の声が聞こえたのを最後に
亀裂に完全に吸い込まれて俺は意識を失った。
魔神の復活
この世界最悪のニュースはすぐさま世界を回り
人々に恐怖を与えた。
ユリウス・アルスタインという天才のがむしゃらな努力の結果、封印魔法によって封印されていた魔神メギドに影響を与え目覚めるに至った。
ユリウスの努力の証は魔神メギドの復活という
最悪の天災に繋がったのだ。




