嫁入り宣言
破滅の魔女 マリア・アルスタインにより
ユリウスに一斉攻撃を仕掛けていた魔人は全滅した。
前線を突破した魔人約600体を同数の兵力で
撃破したのだ。
実際には奇跡の世代6人が500体以上を掃討し、
マリアが30体を一撃で葬った。
戦闘時間わずかに10分弱である。
ユリウス 325体
ゼクス 52体
ミリアルド 51体
フミ 55体
ランスロット 23体
ルナ 48体
奇跡の世代合計 554体
破滅の魔女マリア 30体
合計 584体
アラムス兵団600人 魔人16体
戦力差 37:1
さすがに無傷とは行かなかったが軽傷者だけで済んだ。
600体の魔人との戦闘でかすり傷程度の軽傷だけだ。
ユリウスの撃破数が極端に多いのは
光魔法による初撃があったからである。
その後はミリアルドとゼクスの魔法
フミの弓攻撃を妨げないよう魔法を放っていない。
ランスロットの撃破数が少ないのは彼が兵団を援護しつつ戦闘をしたためだ。
兵士たちは自分たちが何もしていないとすら思った。
有事でなければ16体の魔人との戦闘などまずない。
それをやってのけただけでも凄いのだが、600人で16体を倒している間に彼らは6人で550体以上を倒したのだ。
まさに"奇跡の世代"としか言いようがない。
そして戦闘が終わり落ち着くと疑問が一つ
「母上、なぜここにいるのですか?」
そう、母上がどうして戦場にいるのかだ
「ユーリちゃんの初陣よ!私が観ないわけないでしょ!」
どういう理論だよ!
なに戦場に事業参観気分で来てるのこの人!
天然で済まされないでしょ!
「そした、あのクソ魔人たちが卑怯にもユーリちゃんに集団で襲いかかるもんだから、お母さん撃っちゃったのよー」
なに、これ安かったからつい買っちゃたの
みたいなノリで魔人葬ってんの!
恐いわっ!
「あ、あのー、ユーリ君のお母様ですか?」
ルナが口を開いた
「そうよ、このイケメンのユーリちゃんの母親よ、マリア・アルスタインです。」
親バカやめて‼
「る、ルナ・ナイト・カミーノです!ユーリ君とは仲良くさせていただいてます。」
「ほぉう、私のユーリちゃんと仲良く…?」
母上がルナを見回す。品定めでもするかのように
「ルナちゃん、アルスタインの家に入る覚悟はあって?」
ちょっ!なに聞いてんのさ
なぜ嫁入りの話になった?
「も、もちろんあります!」
ルナもなに嫁入り宣言してんの!
「仲良くしましょうね、ルナちゃん」笑顔の母上
「よろしくお願いします、お母様!」赤面のルナ
ゼクスとミリアルドに聞いたところ
名家の人間と交際するということは婚約をするに等しいことらしい。
つまり俺とルナは世間の認識では恋人ではなく
婚約者となる。
なんじゃそりゃー!!!!
ルナとの結婚が嫌とかじゃなく、早い
展開が早い!
「破滅の魔女マリア様、素敵…」フミの危険な
呟きを全員が無視した。
フミの婚期が離れて行く気がした。
良い子なんだけどね…
とにかく、俺たちは魔人の攻撃から王都を守った
犠牲者を出さずに。
皆、明るい表情だ。
朝日が眩しい。
そんな朝日に照らされる奇跡の世代を見ていた
兵士たちは新たな英雄の誕生を見た気分だった。
そして連絡員から国境側での戦闘も終了したと
連絡があった。
アラムスの勝利でだ。
正門前は歓喜に包まれる




