↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才(天災)は努力の証?  作者: choro5
25/51

非常事態発生

~アラムス王国王宮・軍事会議室~

この場所は魔王を倒してからというもの王宮内では、平和な部署であった。

もちろん、魔人・魔物や盗賊などが存在すり以上、軍部とて遊んでいる訳には行かない。

治安に問題を抱える国も多くあるがこのアラムスは違った。

神聖騎士カイル・アルスタイン

大賢者ハイネ・ラインハルト

神速騎士ライン・アルスタイン

彼らを筆頭にした一大軍事力を抑止力として治安は安定している。

仮に魔物が出現しても、騎士団あるいは魔導師団によって迅速に対応される。

魔人は知性があるためアラムスに近づくこともない。しかし、警戒に怠りはない。

アラムスの軍事力が他国に比べ優秀なのは、戦力面においては神速騎士、大賢者、神速騎士の影響が大きい、彼らの指南による戦力の底上げだ。

また、その他の部分では現国王による教育改革によるもので他国を圧倒する。

よってこの軍部の平和な日常は保たれている。


しかし、平和に綻びが生まれた。

「ライン、それは確かなのか!?」

「ああ、間違いない、俺も直に見たからね」

「なぜ、今さら奴らがアラムスに近づくんだ!」

「理由はわからないけど、事実だよ。魔人が国境周辺に集結してる。」

カイルとラインが深刻な面持ちで会話していた。

魔人が現れた程度で動揺する二人ではない。

しかし、数日前より、国境付近に魔人が集結しているのだ。

まるで何かに導かれるかのように。


数千規模の魔人と魔物が国境周辺にいるとなれば軍部は大慌てだ。

「落ち着け、カイル、ライン。慌てても事態は良くならん。まずは今何をすべきかだろう。」

ハイネは冷静になろうとしていた。

大賢者ハイネとてこの事態に慌てている。

だからこそ落ち着かねばならないと判断した。

「まずは国民の避難を最優先に兵力の集結をさせる。相手の目的もわからぬ今、避難にどれほどの猶予があるか分からん。効率良く、迅速に行動しよう」ハイネの言葉に頷く二人。


「しかし、本当に何故今さら奴らは動き始めたのか」ラインの疑問は最もだった。

カイル、ハイネを筆頭に魔王を倒してから長い間このような事態は起こらなかった。

それが、何故いま何かに率いられているかのように奴らは動き始めたのか。

ラインの心配は自分の身ではない、愛する妻、マリアと息子ユリウスの安全だ。


アラムス王国はこの事態を国民に包み隠さずに公表した。

時間の猶予が分からない今、全ての者が迅速に動けるように。



~アラムス学園~

生徒たちは皆、動揺し怯えていた。

一部を除いて。

「やっぱ、戦闘が始まったら学徒動員とかあるのかな?」なぜか嬉しそうなフミ。

「あり得るでしょうね」ランスロットが答える。

「そしたらさぁ、ワタシの弓でバンバン魔人とか倒しちゃって、国中の男たちがワタシに憧れ、求婚とかされちゃったらどうしよーう」

「魔人を軽々しく倒す怪物女に求婚する男がどこにいるか楽しみだな」ミリアルドが小バカにした感じで言う。

「なにーっ!ミリアルド!表出ろ!」

「この間のように返り討ちにされたいのか?」

「く、くそーっ!ミリアルドのばーか!」

子供の喧嘩だ(笑)

まぁ実際子供だしいいんだけどね。


「いい加減にしないか!いつ魔人の軍隊が攻め込んで来るかも分からないんだ!戦闘が始まれば大勢が死ぬんだぞ…」

ゼクスが重い口を開いた。ゼクスの口調から全員が事態の重さに気づいた。

学園内において無敵であり、騎士団や魔導師団との模擬戦に置いても同数あるいは相手が多少多い位では負けることはない。

そんな現状に自惚れていたのかもしれない。

実際の戦闘は模擬戦とは違い、ルールなどない。

味方はおらず敵の大群に囲まれたら、このSクラスの面子といえども無事ではいられない。

優秀なアラムス王国軍にも甚大な被害がでるのは確実だ。

「すみません、殿下」

「わるかった、ゼクス」

フミとミリアルドが謝る。

「いや、私こそすまない、自分の不安を押し出してしまった。王族失格だな…」

皆、不安なのだ。しかし王族が不安な態度は出せない。士気に影響するからだ。

しかし、この不安感にさすがのゼクスも耐えられないのだろう。

「ここでくらいならそれもいいんじゃないか?」

「どういう意味だユリウス?」

「王族だって人間だ、この状況で不安じゃない人なんていないさ。たしかにどこでも不安な態度を出すのはまずいだろうけど、友達の前でくらいならいいんじゃない?俺たちからしたら君はゼクス・ディセウムである前に友人ゼクスなんだし」

俺たちは仲間であり、友だ。

友のゼクスを支えるのは当然のことだ。

「ユーリ、ありがとう。」ゼクスが少し笑顔になる。

ルナは相変わらず恍惚とした表情だ。

「ユーリ君が守ってくれれば怖いもの無しですね!」ルナのこの絶対の信頼はなんなんだ?(笑

「じゃあ、ルナはなにかあっても俺のそばを離れないでね」離れたら守れないからね!

「は、はい!。大丈夫です。ちゃんと着いていきますから!」赤面しながらルナが言う。

「うわ、ユリウスってそれ天然なの?」

「ここまでくると、鈍感を通り越して天才だな」

「まったく、ユリウスお前というやつは感心した途端にこれだ…」

フミ、ミリアルド、ゼクスが謎の発言をする。

「皆、ユーリ君を馬鹿にしないでください!」

ルナが珍しく噛みついた。

ユリウスはルナを仲間に加えた!(笑)


こんな日常が崩れようとしている。

確実にその時が迫っている。

国民の不安が高まるのに比例して兵団が集結し決戦に備える。

アラムス王国は不安に呑み込まれていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。