神童ユリウス・アルスタイン
異常なまでに優秀な血筋のお陰か俺は俗にいう
天才らしい。
ただ、その事実に俺自身は気づいておらず
ひたすら努力して鍛練の成果を少しでも会得しようとしたため、父上も母上もついつい自身の
技術を教え込みすぎてしまったようだ。
天才が努力をし続けた結果、8歳の子供が
王国の正騎士団クラスの剣術と魔導師団のトップクラスの魔法を使用できるまでに至ったのだ。
そんな事実に気づいていない俺は入学試験で7割程度の力をだして挑んだのだが、その結果、観覧席からは「神童だ」「天才だ」などの言葉が飛び交った。
「本気をだしちゃいけないよ」父上の言葉の意味が今ならわかる。
本気出したら学園生活なんて過ごせずに
すぐにでも騎士団とか魔導師団に連れていかれそうだな。
現に来賓の国王様や上級大臣等は「すぐにカイルとハイネを呼んで来るのだ」や「ラインとマリアの話が聞きたい」など俺の情報を集め始めていた。
自重した方がいいのかな?
でも、父上と母上からの修行はやりがいがある
才能にかまけて努力を止めるつもりはない!
これからも鍛練をし技術を向上させよう
強大な力でも使い方を間違えなければ良いのだ。
俺には進むべき道を示してくれる偉大な英雄が
見守っていてくれるのだから。
父上や母上いや、両お祖父様達を越える男を目指そう。
そう俺は決意を決めたのだった。
後に、この決意を達成するための努力が歴史上でも最悪といってもよいあの天災を引き起こすきっかけになるとは知らずに…




