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異世界機巧都市  作者: switch
2/20

一章 第一話 「都市へ」

第一話となります。

この世界について詳しい説明を。

「さて、じゃあこの世界の事を詳しく話してもらおうか。このまま放り出されて何も分からないんじゃただの可哀想な人になりかねないからな」


『そうね。じゃあ最寄りの都市に向かいながらでも話しましょうか』


 まずは宿泊施設などを揃えなければならない。

 緊急事態でもない限り、野宿は嫌だ。


「うん、そうしよう」


『こっちの方向に一番近いカリバルという都市があるわ』


「よし、じゃあ冒険の先駆けとなる都市へ行くぞー!!」


『いきなりテンション上がったけど大丈夫!?』


 少しワクワクしている自分を落ち着け、冒険の一歩を踏み出した。

 ......少し先が思いやられるが。




「じゃあまずこの世界について聞かせてくれ」


『そうね。まずこの世界の人は主に五つの種族で構成されているわ』


 エルフとかありそうだな。お決まりってやつだ。


『一つ目の種族があなた達、人間族(ヒューマン)よ』


 なるほど、そんな区切りかたになってるのか。

 本当にこの世界はゲームみたいだな。まあ、ゲームなんだが。


『二つ目は......まあ私達、森人族(エルフ)ね。見分け方は、耳が長いとこかしら』


「えっ、なんか俺の思ってるエルフと大分違うんだが?」


『もちろん人間に似た種類もいるわよ? 私達はその中でも妖精(ピクシー)と呼ばれる部類なの』


「なるほどな。種族の中でもそういったのがあるのか」


『そうね、割と種族の中で分かれている事が多いみたいよ?』


「ふーむ、そういうものか」


『そういうものなのよ。話を戻して、三つ目の種族は魔人族(ガイナ)と呼ばれているわ。見分け方は......えーっと確かあんまり人種族(ヒューマン)と見分けがつかないのよね。そのかわり、物凄く力が強いわ』


「うわっ、怖いな。骨とか握り潰されそう」


『そんな物騒なことは悪い人でもない限りしないわよ......多分』


「多分って......」


『で、四つ目の種族が雪人族(スノウ)ね。見分け方は寒いところに住んでいて、雪人族(スノウ)の女性は肌が透き通るような白でとても綺麗だと言われているわ。男性は一言で言うと......ひげもじゃ、ね』


「ひげもじゃ......か。あったなぁ、何かそんな話」


『五つ目の種族が、炎人族(ファイガ)ね。決して燃えている一族ではないから安心してね。見分け方は女性も男性も少し黒い肌を持っているってとこかしらね』


「黒人って感じか。なるほどな」


『どう? この世界の種族についてはこれくらいしか言えないけれど、他に何か聞きたいことはある?』


「その、なんだ。数年後に起こる不幸ってやつは何なんだ?」


『それは私にも分からないんだけどね。一応推測はしているのよね』


「その推測ってのは?」


『今さっき種族の話をしたでしょ? それぞれの種族は住んでいる地方があり、その中心部にはクリスタルと呼ばれている結晶があるわ』


「それがどう関係してるっていうんだ?」


『それが謎なのよね。かなり古い言い伝えでは「五つのクリスタルが壊れしとき、世界に大いなる闇が降り注ぐであろう」っていうのがあるんだけど信じている人はごくわずかでね。皆、壊そうとはしないけど守ろうともしていないのよ』


「それはまた適当な......」


『私はその言い伝えが怪しいと睨んでいるのよね』


「と、言うと?」


『言い伝えが残っているっていうことは、それが重要な事だと思うのよね。先人が何かに気づいて残したものかもしれないじゃない?』


「......誰も信じていなくても?」


『誰も信じていなくても、よ』


 なるほど、確かに怪しいな。

 大体この手の言い伝えが出てくるのは伏線だからな。

 少し頭に入れておこう。


『ま、私の推測はこんな感じね。他は何かあるかしら?』


「いいや、特に」


『あ、そうだ。言い忘れてた。さっきの場所は出ない所だから良かったけど』


「出ない?」


『この世界、魔物がいるから気を付けてね』


「......それ一番先に言っておくやつじゃないか? え、魔物ってスライムとかじゃないよな?」


『スライムとかよ?』


「何かこの世界ファンタジーなのか近未来なのかよく分からないな」


『確かに言われればそうかもね』


「いやそこは否定しろよ......」


『まあまあ、ほらそんなことを話しているうちに見えてきたわよ』


「どれどれ? うおっ......」


 そこにあるのは、あっちの世界で見た都市とは比較にもならない所だった。

 何かハイテクそうなものが沢山走っている。あの車浮いてないか?


「すっげぇ......でかいな......」


『これでもまだ小さい方なんだけどね』


「これで小さいのか!?」


『地方の中枢都市とか、迷子になったら出られないって言われてるレベルだからね』


「マジかよ......異世界恐るべし」


『さぁって、じゃあ入りましょうか』


「お、おう」


 俺は、目の前の景色に目を奪われながらもそっと最初の都市に足を運んだ。

 内心はめっちゃくちゃハイテンションだった。

 ......男の子ってこういうの見ると興奮しちゃうよね!!

さて、色んな種族が出てきていよいよゲームらしくなってきました。

作者の私も、内心ノリノリで止まりませんでした。

暴走しないことを祈ります。


このシリーズの更新は毎週火曜日を目安に頑張っていきます!!

多少の日程の前後はご了承ください。

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