一章 第十三話 「突然の事態」
先週は休んでしまってすいません。
明日もまた投稿しますので是非見てください!!
「ふあぁ......」
あまりに退屈なので大きな欠伸をしてしまった。
それにしてもモンスターが出ない。平和なのはいいことなのだが流石に俺も心配になってきた。
気配すらも感じないのはおかしいと思う。
「なあ、ミリア。やっぱり少し変じゃないか?」
「はい、まるで何かがあったかのような——」
その瞬間、馬車が大きく揺れた。
俺とミリアが同時に前を向くが何も言葉を出せなかった。とにかく二人とも驚いていたのだ。
馬車の前方には大きな窪みが地面を抉るように空いていた。
それは自然にはできないであろうものだろう。
「なっ......」
「馬車が引っ掛かったみたいですね。自動操縦なので対応出来なかったようです」
ミリアは少し焦ったような顔をしつつも冷静に状況を分析している。
何やら馬車をいじくっているようだ。
「ミリア、何してるんだ?」
「いや、馬車の手動操縦の方法を探していたんですよ」
「それならここのデバイスで......」
「えっ」
どうやら焦っていて近くのデバイスに気づいていなかったらしい。
少し恥ずかしがりながらデバイスを操作していく。
「えっと......」
音声アナウンスに従いながら操作方法を教えてもらい、窪みを迂回して行こうとする。
「アキトさん、早く行きましょう。この窪みを抉ったやつが現れる前に」
「そうだな。相当強いやつだろう」
馬車の速度を上げつつ、安全運転で森の中を駆け抜けていく。
やはりモンスターの姿は見当たらない。
しばらくして目的地の近くに来た。
ドラゴンを探すべく、森を抜けて草原に出る。
辺りを見渡すが姿は見えないようだ。
「うーん、どこだろうな?」
「下手に動き回るより、ここで偵察をしていた方がいいと思います」
「それもそうか」
ミリアと周囲を見つめる。
ここでもやはりモンスターの姿は見当たらない。
ここで気づいておくべきだったんだ、異変に。
警戒体制を敷きながらある程度時間がたった。
すると、馬車の正面の方から男が必死の形相で走ってきた。
俺とミリアが周囲の警戒を一旦解き、男の方を見る。
「はぁっ......はぁっ......!!」
「大丈夫か!! 何があったんだ!?」
「あんたらもドラゴン退治にきたのか!?」
男が激しく呼吸をしながら問いかけてきた。
「あ、ああ。そうだけど」
「逃げろ。今すぐ逃げろ!!」
「な、何でだよ。俺らもDランクになるためにわざわざここへ来たんだ」
「そんなことを言っているんじゃない。この先にはドラゴンよりヤバ——」
男の声はそこで途切れた。
何故か、それは誰もがあまり口には出したくない現象だろう。
男の半身が突然燃やされたように灰になった。
血を吹き出す間もなく焼かれた肉体は虚ろな目をしている。
「うっ......」
「うあっ......」
二人とも激しい嫌悪感を感じ、目をそらす。
しかし、ここで疑問が発生した。
「こんなことを一体誰が......?」
「ま、さか」
ミリアが突然恐怖に震えだしたようだ。
「どうした、ミリア。大丈夫か?」
「アキトさん、逃げましょう」
「ミリアまで......」
「恐らくこの周辺にいるのはドラゴンではありません」
「じゃあ何が......」
「この火力、恐らく——」
その瞬間、地面が揺れた。
周囲の空間ごと震わせるような咆哮が鳴り響く。
思わず耳を塞いでしまうような咆哮。
奴は。
「くっ......」
「アキト、さん。奴はドラゴンの上位種、ファフニールです」
俺の額に汗がこぼれた。
ファフニール爆誕。
さあ、絶対的ピンチ。
どうなってしまうのか?
最近はmaimaiにはまってしまって小説の執筆が進みませんw
早くあげれるように精進します。
次回の更新は、明日の木曜日です。




