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異世界機巧都市  作者: switch
1/20

プロローグ 「気づいたら異世界でした」

このシリーズ第一話となります。

文章力も無く、見苦しいとは思いますがお付き合いいただければ幸いです。


※12/2 改稿

 やぁ、こんにちは。

 俺は東城彰人(とうじょうあきと)。二十五歳のそこら辺にいるサラリーマンだ。

 毎日仕事に追われて、必死に生きているよ!!

 え? 今何をしているかだって?


「えーっと......」


 俺の目の前にあるのは雄大な草原である。

 どうやら俺は別世界に来てしまったようだ。

 何故こんな事になったかというと、それは数時間前の事だ。




 「おいおい。メンテナンス中ってそりゃないぜ」


 自分の目の前にあるパソコンを見ながら俺は呟いた。

 今日は休日。仕事も無く、久しぶりにゲームをしようと思い立ってパソコンを開いた。

 今やろうとしていたのは巷で大人気のブラウザゲームだ。

 しかしどうやらメンテナンス中の様で出来ない。

 どうやら、前回のアップデートで大量のバグが発生したみたいだ。

 メンテナンス期間はかなり長い。三日は越えそうだ。


「さて、どうしようかな。これが出来ないとなると久しぶりに新しいゲームでも探すか」


 そして俺は新しいゲームを探しにネットサーフィンを開始した。




「あー、面白いなぁ今の記事w何でそうなるんだよww」


 さっき見た記事の面白さに腹を抱えながら画面をスライドしていく。

 ゲームを探していたのだが、少し脱線してしまった。

 それにしても、さっきの記事は面白かった。ずっと頭に残りそうだ。

 笑いでおぼつかない手でマウスを操作していくと、ある文字が目に入った。


「新規VRMMO? 近未来型のゲームで広大なフィールドと大規模なストーリーが特徴的...か」


 最初に見たときはそこまで興味を持たずにスルーしてしまった。

 

「あんまり面白くなさそうだな。もう少し他のゲームを探してみよう」


 そのまま、そのサイトをスルーして他のゲームを探した。




「結局面白そうなゲームは見つからなかったなぁ......」


 今日は丸一日ネットサーフィンをしていた。

 それでも見つからないということはもう無いのだろう。


「はぁ......暇だなぁ......」


 ゲームのメンテナンスは当然ながらまだ明けてはいなかった。

 どうしようかなぁ、と深刻に考えているとあの記事を思い出した。


「そうだ、あの近未来型VRMMOってやつ。あれはどうなんだろう」


 さっきのサイトが異様に気になった。

 もう一回あのサイトを探して、クリックしてみた。


「発売はまだ先になりそう...かぁ。仕方ないか」


 俺は肩を落として、パソコンの前から離れた。

 今は寒いので、コートを着用して夕飯を買いに行くことに決めた。


「うーん。今日はなんのメニューがいいかなぁ......」


 夕飯の献立を考えながらも脳裏にはあのVRMMOが残っていた。

 そんな事を考えながら、俺は寒い星空の下で、足を踏み出した。



「ただいまー」


 誰もいない家に帰宅の知らせを告げて家に入った。少し寂しい。

 こういう時って、彼女か嫁が欲しくなるよね。

 

「よし、さっさと作って食べるか」


 寂しさを紛らわすようにそう言い、俺は調理を開始した。

 今日のメニューは寒い季節にぴったりな鍋だ。手っ取り早く作れていい。


「さて、まず......」


 この時はまだ気づいていなかった。

 自室のパソコンの電源がまだ消えていなかった事に。




「ふぅー食った食ったー」


 心地よい満腹感に包まれながら俺は片付けをしていた。

 冬にはやはり温かい食べ物がいい。体の芯から温まるようだ。


「よし、片付けも終わったしパソコンいじくるか」


 自室のドアを開けたところで気づいた。


「あれ? パソコンつけっぱで行っちゃったかな」


 さっき夕飯を買いに行くときに消すのを忘れてたいたみたいだ。

 あのVRMMOのサイトがまだついている。


「......いや、今日はもう寝よう。何だかとても疲れた」


 唐突な疲労感にみまわれて、俺は着替えた後にベッドへ潜り込んだ。

 もちろんつけてあったパソコンは消した。電気代が勿体無いからね。


「明日からまた仕事か......おやすみ」


 誰もいない部屋に一人就寝の挨拶を告げて俺は深い眠りに落ちた。




 ガタガタガタッ!!

 突然部屋にそんな音が響いた。

 騒がしいその音を聞いて俺は驚き、飛び起きてしまった。


「な、何だぁっ!?」


 急いで俺は辺りを見渡した。

 すると、何故か消したはずのパソコンがついている。

 そしてあのゲームのサイトが開かれていた。

 パソコンは激しく揺れていて、今にもデスクから落ちそうだった。


「ど、どうしたんだっ? こんな故障の仕方は見たことがないぞっ?」


 割と幼い頃からコンピューターに触れてきたがこんな現象は見たことがない。

 あまりにも非現実的な光景だった。


「と、とりあえずこのパソコンを取り押さえないと――」


 そう思い、立ち上がった矢先に突然パソコンが光輝いて部屋の中を真っ白に包んだ。

 その光に俺はすくんでしまい、意識を失ってしまった。

 薄れゆく意識の中で、俺は仕事の心配をしていた。とことん社畜になってしまったようだ。



 

 目が覚めた。どうやらかなりの時間が経ったよう、だ?


「はぁ?」


 そこにあった景色はいつもの部屋――ではなく遥かに広がる草原だった。

 そこにただ一人俺は立っていた。


「えーっと......ここ、どこ?」


 そして、冒頭に戻るわけだ。一体ここは何処なんだ?

 まず間違いなく自室ではない事は確かだ。

 頭の中が?マークで埋め尽くされていく。

 これは夢だろうか。いや、夢にしては感覚がリアルすぎる。

 こんな超常現象は聞いたことも見たこともない。


「どうすっかなぁ......」


 とりあえず俺の予想が正しければ、ここは俗に言う[異世界]だろう。

 そして俺は何らかの方法でこの世界に連れてこられた。

 しかし、誰の仕業なのだろうか?


『......キミ』


 俺は目的があって連れてこられたのだろう。

 こんなしがないサラリーマンを連れてきても意味がないと思うが。


『......そこのキミ』


 うーん、ここからどうしようか。


『キミだってばぁぁぁ!!』


「うぇっ?」


 思わず奇声をあげてしまったが、今呼ばれたよな?


『もう! 全然気づいてくれないんだから!!』


「お、おお?」


 今俺の前にいるこいつは空中に浮かんでいる。

 身長はかなり小さい。現代でいうスマホぐらいだ。


「ちょっと待てよ......お前は妖精的なアレか?」


『まあそんな感じで受け取って貰っても構わないわ』


 なるほど。ティン○ーベル的なやつか。


『あなたは突然この世界に連れてこられて右も左も分からないでしょう? まあ呼んだのは私なんだけど』


 お前だったのかよ!!


「一体何故呼んだんだ?」


『それを今から説明しようと思ったのよ』


 全く、人を無断で異世界に拉致した癖に勝手なやつだ。


『いい? まずこの世界はあなたの住んでいた世界とは全く別の世界。いわゆる異世界よ』


 それは知っている。


『そしてこの世界はあと五年程で、滅亡の危機に陥ってしまう』


「えぇっ!?」


 物凄く唐突な話をされている気がするが気のせいか?


『まだ滅亡はしないわ。だけど、とてつもなく強大な悪がやってきて世界を呑み込んでしまう』


 魔王とか来るんだろうか。RPGの定番だが。


『そのためにあなたを呼んだのよ』


「えっ」


 何故そこで俺を呼んだし。

 ていうかさっきから驚いてしかいなくないか俺。


『あなたには悪が訪れるまでの五年間、この世界で暮らしてもらう』


「ちょ、ちょっと待ってくれよ。俺にだってあっちの世界の生活があるんだよ。それはどうするんだ?」


『その点に関しては問題ないわ。あなたをこの世界に召還したときに魔法で時間を止めといたの。大変だったわ、かなりのマナを消費した大魔法だったしね』


 おいおい、何でもありかよ。


『話を戻すわね。そしてその五年間で仲間をつけるなり、自分を強化するなり、好きに過ごして貰っても構わないわ』


「で、でも」


『あなたに拒否権は無いわ。あなたがあっちに帰れる条件はただ一つ、この世界を救うこと。もし、この世界で死んでしまったりした場合はあっちの世界での存在は無かったことにされる』


「な、そんな勝手な」


『いい? あなたにはこの世界を救う選択肢以外はないの。死にたくなければ精々頑張りなさい』


「え、でも」


『いいかしら?』


「......はい」


 絶対に今の台詞(セリフ)には威圧(いあつ)ってついていた気がする。


『まあ、前置きはこんなところよ。今からこの世界の仕組みを詳しく説明するわ』


「はぁ......分かったよ......」


 俺はため息をつきながら心の中で誓った。

 どうせやるならとことん好きなようにやってやる!! と。

ということで無事一話が終わりました。


このシリーズは一週間に一回のペースで投稿しようと思います。

次回の更新予定は日曜日から火曜日辺りです。

次回も是非見ていただけるとありがたいです!!

感想やコメントなどもどんどん送ってください!!

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