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銀色神妖記  作者: ヒカリショウ
2章:風切怪奇
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神憑き

キャラ考えるのも大変ですね。

これからたくさん出る予定なのになー

化け猫の怪奇事件の後日、蛇津の家にて。

両親は仲良く出張中。

家には蛇津と姉が住んでいる。

そんな家で蛇津の部屋では蛇津と白羅がお茶をしていた。今日の茶菓子はチーズケーキ。

化け猫の怪奇事件について話していた。



「白羅さん。化け猫騒動の時に銀陽さんがギンに憑りついた状態だけど白羅さんも同じようなことができるんですか?」


「ええ、できるわよ。銀猫は妖怪憑きと言っていたけど私のように神であるならば神憑きと言うわ」



妖怪憑きと神憑き。

言い方は異なるが中身自体は同じらしい。



「それって今オレに試すことができますか?」



蛇津がそう言うと白羅がキョトンとした。

白羅としては大歓迎だが、なぜ蛇津がそんなことを言ったのかが気になった。



「かまわないけど、いきねりね。どうしたの?」


「化け猫騒動の時、オレ自身は何もしていなかった。それを気にしているんです。」



蛇津は化け猫騒動の時に自分が何もできなかったという事実を気にしていた。

猫柳は自分自身の身体を貸してまで戦った。

友達が危ない橋を渡っていたのを蛇津はただ見ていただけだった。

それが蛇津にとって悔しく思っていた。



「そんなこと気にしなくてもいいのに。前にも言ったけど優君。あなたはバイトで自分から危険に突っ込むことはないわ。あの時は銀猫がうっかりみたいなものよ。」



事実、猫柳が妖怪憑きの状態になったのは本当に偶然である。

その結果で妖怪との戦いに参戦したのだ。



「オレはもう非日常に足を突っ込んでいます。今更ですよ白羅さん。オレは何もできないより、できることやりたいんです。」


「そこまで言うなら。でも危険と判断したら無茶しないことよ。怪奇解決も大事だけど協力者であるあなたの安全が第一だからね。あの銀猫もその辺りは理解してると思うしね。」



白羅は残りのチーズケーキを食べ、蛇津の後ろに回り込んだ。

自分の尾で蛇津を包むと後ろから抱きついた。

蛇津が光に包まれる。



『終わったわよ。神憑き完了。鏡を見て』



鏡に写ったのは赤い目、髪が白と黒、そして白い蛇の尻尾が生えている。

化け猫騒動の後に猫柳が言っていた。

身体が軽く、力が溢れる感じだと。蛇津はその通りだと実感した。

そして直接頭の中に白羅の声が響いた。



『気分はなんともない?』


「はい。大丈夫です」


『適当に身体を動かしてみたら?』



動いてみたがいつもと変わらない。思いっきり身体を動かしていないからか。

自分の部屋で動き回るのは限界がある。自分で部屋を荒らすのは遠慮したいところだ。

しかし、身体を動かして気づいたことがる。尻尾が動かせる。



『へえ。尾をもう動かせるんだ。筋が良いわね』


「ありがとうございます」


『今度は目の前にある麦茶に向かって念じてみて。水を操るみたいに』



念じてみるとコップに入った麦茶がプカァと浮いた。不思議な感覚であった。

アニメや漫画ではよくあることだが現実で実現できるとワクワクする。



『本当に筋が良いわね。正直出来ないかと思ったんだけど』


「もしかして・・・才能があったりして!」


『かも。さすが優君!』



その後いろいろ試した。

水が粘土のようだ。水を操り、粘土のようにぐにぐに形を変える。

この年になると粘土なんて触ることはないが、今こうしてみると小さい頃を思い出す。



(小さい頃は粘土でいろいろ作ったっけ)



昔を思い出しながら水をこねた。

読んでくださってありがとうございました。

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