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歯車
僕は苦しむだけで、僕は求めるだけで、何もしていない。
一歩を踏み出そうとしない毎日は、変わらない。変わることはない。
その中心で、世界という歯車は回り続ける。
けれど、僕はそんな世界がとても憎い。
僕は、君を見捨てた世界が憎い。
君しか僕は愛せないのに。
どうにもできないもどかしさが、這いつくばって生きる僕を蔑むんだ。
どうにかしてよ、神様。
それとも、僕も見捨てるの?
君に何もしてあげられなかった、僕だから?
そうだろうけど、わかっていたけど、僕には希望が必要なんだ。