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道
君を離さないと決めたはずなのに。
君を守らなきゃと思ったはずなのに。
いつのまにか僕は君を失い、どこかを彷徨い続けるだけで。
それでも、僕は道を正そうとしない。
それでも、僕は道をあきらめていない。
いっその事、君との思い出を忘れてしまえれば。
いっその事、君の存在そのものを忘れてしまえれば。
そんなことができれば、少しでも楽になれるというのに。
僕は臆病で、そんなこともできなくて。
君を求めるばかりで、何もできないただの負け犬。
僕には餌を探すこともできなくて。