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アルバム
どれだけ感謝したところで、どれだけ君に問いたところで、答えは返ってこないままで。
どうにかしようと、どうにかしようと、古くなったアルバムをめくり、君の面影を探ってみる。
だけど、君は僕と同じで、写真が嫌いであまり姿を見せなかった。
そこにあるのは、“風景”という名の“廃屋”。
今はもう手も届かなくて。
どうすればいいのか?
君のいない世界で、記憶を失いつつある毎日の中で、僕は何をすればいいのか?
君の為に手を合わせて、君の為に歌を唄い、そんな毎日では僕は満足できない。
君じゃなきゃ、君でなきゃダメだから。
僕は君しか愛せないから、どうか戻っておくれ、僕だけの君よ。