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愛変わらず  作者: 尖角
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刻んだ思い出

 初めて、君に抱いた恋心。


 僕はその想いを机に刻んだ。


 掘って、想って、それで言葉に。


 相合傘も、僕は掘ったよ。


 友達にばれずに書くのは至難の(わざ)で、それが楽しさの秘密でもあった。


 君に恋して、君を愛して、今度は記憶を頭に掘った。


 けれど、今はもう埋もれてしまった、悲しげな記憶。


 僕は悲しいとは、認めたくないけど。


 しかし、そんな記憶も掘り返すことはないのだろう。


 頭じゃなくても、心にあるから。


 君と僕との思い出だから。

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