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愛変わらず  作者: 尖角
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偽り

 君のいた昨日と、僕の生きる今日。


 互いに交わした口づけが、今は無意味に感じるよ。


 あの時、話したことが嘘になるなんて。


 もう、僕は人を信じるなんてことなんてできない。


 君の座っていた、僕の隣の席。


 その席は、君のことを鮮明に覚えている。


 君が去って、僕の中には冷たい悲しみだけが生まれた。


 僕は僕を騙し、僕は君を騙す。


 全てが、世界が偽りならば、僕の存在も、君の死も偽りだろう。


 だから、僕は信じることにするよ。


 君がどこかで生きているということを。

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