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ニコ生であった。ホラー

作者: NATA

 今日の昼の事だった。

 私は暇つぶしにニコ生を見ていた。ニコ生とはニコニコ動画にあるサービスの一つで、端的に言えば個人的に映像付きのラジオ局を持つものと考えて欲しい。自分がしたい放送を30分だけ自由に出来る。例えば、好きなゲームがクリアができないから視聴者に教えてもらいながらクリアするのを手伝ってもらったり、怖い話が好きだから自分も話したり、視聴者から怖い話を募集して聞かせてもらうと言う方法もある。まさに多種多様である。自分はゲームの実況と怖い話が好きで特に怖い話にはよく参加させてもらっている。

 さらにラジオによくある『おたより』とかも、ニコ生では直接メッセージを送ることができるのでリアルタイムで自分の思ったことを伝えることができ、先ほど話したゲームクリアもそのメッセージを使って攻略のヒントを送ったりすることが出来る。さらにスカイプというソフトを使えば、そのラジオ局に電話という形で会話することが可能だ。

 しかし、今日は違った。ある怖い話のところに入るとそこは薄暗い画面が移った。そこには女の人とその後ろにぼんやりとさだこみたいな女がいて女に手を載せている姿があった。しかし、手を乗せられている女性は全く気付く様子がなく、ただ、天井を見上げるようにボーとして目の焦点があっていなかった。不気味に感じながらも何かするだろうと私は黙ってその放送を見ていた。

 しかし、さだこのような女は目が血走っており、正直、画面越しですら目を合わせたくないと思った……その時だった。女はギョロリと私を見た。その目つきに私は画面越しながらびくりと体を動かし、目線を外した。

 もう一度、画面を見ると画面は真っ暗になっていた。おかしいと思いつつ、画面を見続けると急に切り替わった。そこに女の目が画面いっぱいにあった。まるで玄関ののぞき窓から私を覗き込んでいるように……あまり、姿には自分は声を発することが出来なかった。

 すると、向こうは声に反応したのか今まで無音だったのに女は声を出した。

「次はあなたね」

 その時だった。自分がぴくりと体が動き、痙攣しはじめた。くすくす彼女は笑っているのを最後に自分の意識は途切れた。そして、目を覚めた時、その放送を見てから2時間後だった。急いでパソコンを見るが画面は消えており、電源が落ちていた。

 いつ落としたのか覚えていない。少なくとも痙攣してすぐに気絶したのだから電源を落とす暇はないはずだ。もしかしたらあれは夢だったのかもしれない。今でも不思議で仕方ない。

という夢を見ました。ただ、現実感のある夢だった。

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― 新着の感想 ―
[一言] やけに現実味がありますね。 夢だったとすれば、腑に落ちないし。 しかし、怖いです。
2011/05/16 21:54 退会済み
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