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プロローグ

僕には夢があった。

立派な刑事になって難事件をバンバンと解決するという夢。

しかしそれは推理小説の中だけであって、現実には存在しないということを刑事になってから気が付いた。

縄張り意識や出世競争の中、僕は次第に孤独な存在になっていった。

そして今、窓際ならぬ、地下の隅っこへと追いやられてしまった。

「捜査七課」

それが今僕のいる場所の正式名称だ。しかし、みんなは別の名前で呼ぶ。

「奇怪課」

普通では考えられないような案件がここに廻されて来る。例えば、幽霊が殺しただの、誰かの呪いだの。つまりは迷宮入りした不可解な事件の事後処理をしているんだ。僕ははじめそう思っていた。しかしそれは違った。実際に起きた不可解な事件をきちんと捜査、解決するのがこの奇怪課の仕事だった。

そして、僕がはじめて担当した事件が「緋色の骨」事件だった。


人には得て不得手がある。僕にとっての不得手は格闘系だ。それは体が小さい(165cm)ということも関係している。どんなにがんばっても180cmの一般?警官には力技的にかなわない。

そこで頭で勝負と思ったが、運悪く跳びぬけてよくはならなかった。しいて言えば、推理小説オタク程度だった。

そしてがんばった結果が今の捜査七課への配属だった。通称、奇怪課。課長はあと4年で定年の松原大輔(まつばらだいすけ)

他には僕の相棒の朽木香織(くちきかおり)。自称27歳の警視だ。

そして僕、保谷勝(ほやまさる)。最年少の25歳。この三人が奇怪課のメンバーである。

奇怪課は朽木香のために存在するといっても過言ではない。というよりは朽木の暴走に手を焼いた上層部が出来るだけマスコミなどの俗世間から切り離すことが本音であった。





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