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波紋に溶ける熱情。聖なる湯の秘め事

世界樹の根元に湧き出た『霊力の湯』。

 乳白色の湯面からは、薬草の爽やかな香りと、生命力を呼び覚ます濃密な魔力が立ち昇っている。立ち込める湯気は、乙女たちの火照った肌を優しく隠し、同時にその輪郭を艶やかに強調していた。


「……ふぅ。……なんだか、身体の芯まで蕩けちゃいそう」


私は、お湯の中で手足を伸ばし、心地よい倦怠感に身を委ねていた。

 世界樹の加護を受けたお湯が、私の胸元を優しく撫で、昨夜の情事の残り香をゆっくりと洗い流していく。



「――ひゃぅっ!? え、エルセお姉様殿、どこを洗っているでござるか!?」


静かな空間に、シノブの弾んだ声が響いた。

 お湯の淵に腰掛けたシノブは、背後からエルセに身体を預けている。お湯から露わになった彼女の双丘は、自慢の細いウエストを圧迫するようにたゆたい、その重みを誇示するように大きく揺れていた。


「ふふ、そんなに強張らなくていいのよ、シノブさんは、身体も心も少し力みすぎ。……もっと柔らかくならないと、アリシアを優しく抱きしめられないわよ?」


「う、うぅ……。お姉様殿に言われると、何も言い返せないでござる。……でも、アリシア殿、見てほしいでござるよ! 拙者のこの、お湯に映える派手な肌を!」


シノブが顔を真っ赤にしながら、私に向かってポーズを取る。細いウエストとしなやかな肢体。追放されるまでは「誰にも見てもらえなかった」彼女にとって、この楽園は自分を全肯定できる唯一の場所なのだ。


「……ふん。派手なのはその胸だけで十分ですわ。……わたくしは、このスレンダーなシルエットこそが、アリシアを一番引き立てると思っていますもの」


フェリシアが、お湯から白く細い脚を覗かせて対抗する。彼女の平坦な胸元は、濡れた髪が張り付いて、どこか神聖な彫刻のような美しさを放っていた。


「フェリシアちゃんも、意地を張らなくていいのよ? ……あなた、本当はアリシアに一番甘えたい癖に」


エルセがフェリシアの頭を優しく撫でる。

 フェリシアは「なっ、失礼ですわよ!」と顔を赤くするが、吸血鬼の証である羽根が嬉しそうにパタパタと水面を叩いているのを、私たちは見逃さなかった。


フェリシアは私の視線に気づくと、さらに恥ずかしそうに羽をパタパタと震わせた。彼女の平坦な胸元は、水面の下で誇り高く、けれどどこか愛らしく揺れている。



そして、私の背後から音もなく忍び寄ってきたのは、ルナリアだった。

 彼女は長身を活かし、私の肩越しにその柔らかな身体を滑り込ませてくる。


「……アリシア様。……お湯の中でも、あなたの熱が伝わってきて……私、また壊れてしまいそうです」


ルナリアの、水を含んでさらに重みを増した豊満な胸が、私の背中に直接押し付けられる。

 お湯の中で密着する彼女の肌は、驚くほど滑らかで、まるで吸い付くような弾力を持っていた。しなやかな長い脚が私の脚に絡みつき、ルナリアの指先が、お湯の中で私の敏感な場所へと、這うように伸びてくる。


「ん、ぁ……っ。ルナリア、これじゃ……洗えないよ……っ!」


「洗わなくていいのです。……精霊たちも、あなたがルナリアの愛で満たされるのを望んでいますわ。……さあ、身体を預けて……」


ルナリアの吐息が耳元を灼き、その柔らかな曲線に包まれる快感が、お湯の熱と共に私を支配していく。彼女の情熱的な愛の重さに、私はただ、されるがままに震えることしかできなかった。



「アイヤー! お姉さんたち、そんなところでイチャイチャして……ズルいネ!」


そこへ、お酒の力で完全に理性を飛ばしたメイリンが、勢いよく飛び込んできた。

 お湯を跳ね上げて立ち上がった彼女の身体は、まさに「動く芸術品」そのものだった。

 お酒で赤く染まった、火照るような肌。引き締まった腹筋のラインから、しなやかに伸びる太もも。

 そして、チャイナドレスを脱ぎ捨てて露わになった彼女のBカップの胸は、小ぶりながらも驚くほど高密度な弾力を秘めており、激しく動くたびに、若々しい生命力を主張するようにツンと上を向いて揺れていた。


「メイリン! そんなに動いたら、お湯が……っ!」


「いいアルよ! 私の身体……もっとよく見てヨ! ほら、ここも……こんなに熱くなってるアル……!」


メイリンは私の前に膝をつくと、私の手を自分の引き締まったお腹から、さらに上へと導いた。

 彼女の掌を通して伝わってくるのは、鍛え抜かれた筋肉の硬さと、それを包む少女の肌の驚くほどの柔らかさ。そして、何より彼女の激しい鼓動。


「あ、はぁ……っ! メイリン、すごい……熱い……っ」


「アリシアの手、気持ちいいネ……。……私、お酒が抜けるまで、ずっとこうしててほしいアル……」


メイリンが私の指先を、その柔らかな双丘の間に挟み込み、うっとりと目を細める。

 ルナリアに後ろから包まれ、メイリンに前から縋られる。

 お湯の熱と、彼女たちの熱情。

 私たちは、聖なる湯船の中で、一つに溶け合うような濃密な時間を過ごした。



やがて湯から上がった私たちは、世界樹が用意してくれた特製の衣を纏い、月明かりの下で身体を休めた。

 

「……アリシア。……良い家族を持ったわね」


エルセお姉様が、私の髪を優しく梳きながら微笑む。

 シノブ、フェリシア、ルナリア、メイリン。

 追放された過去を持つ彼女たちが、今、ここで私と共に笑っている。

 その奇跡を、私は一生かけて守り抜くと、改めて心に誓った。


だが、その夜の夢。

 私は、枯れ果てた大地に立つ、もう一人の自分を見た。

 彼女は悲しげに私を見つめ、指を差す。

 

 その先には、王都を真っ黒に染め上げる、ミーナの邪悪な笑みがあった。

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