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反乱軍討伐



 チャコーリスト特位伯爵とアークハーマル第3伯爵を狐儀に頼み、金錦 白久 青生 彩桜と共にサティアタクスは王軍を率いて反乱軍の隠れ家こと、地下に造った大屋敷に踏み込んだ。

「反乱軍を全て捕らえよ!」


「反乱軍ですと!?」


「このような場所を作り、隠れているのが その証拠!

 釈明は調べの場にて行うよう!」


「我々は第9伯爵の指示にて――」


「その後ろには反乱を起こしたナターダグラルが居たのだ。

 第9伯爵は既に反乱軍からは離脱しておると知っておろう。

 罪を擦り付けようとしておるのかマーサローリアス第25伯爵!」


「だ、第9伯爵は!?」


「離脱時点より人世にて一族謹慎中。

 故に此度のナターダグラルの反乱には無関係である」



―◦―



 広い隠れ家の奥へと踏み込んだ輝竜兄弟と小隊は、怯えて泣いている子供達を見つけた。

即座に拾知。

【さっきまで『お庭』で遊んでたんだねぇ】

【何も知らずに親に連れられて来たんだね】

頷き合う。

「この子達は何も知りません」

「親が連れて来ただけですので、保護をお願いします」


「はっ!」


「怖くないからね~」「外に出るだけだよ」

神笛を吹いて宥め、軍神と子神達を囲んで瞬移。

「他の一緒に来ただけの方も探しますので」

「運びますから此処で遊んでてください♪」

「堅固」

現れた紅火が大きなガゼボや傘付きのガーデンテーブルを残して消えた。


【真夏だもんねぇ】【ありがとう紅火】 【む】


そこに金錦と白久が小さな令嬢達を連れて来た。


【神王殿の執事さんも連れて来る~♪】

消えて、執事数神とティーセットやらを連れて戻った。

「それじゃお願いしま~す♪」

青生と一緒に消えた。



 紅火は真下で堅固を維持しているが、黒瑯と藤慈も組んで小隊を率いており、3小隊は理由を知らずに隠れ家に居た者達を全て集めた。

そうして、より高い地位を得て甘い汁をと、欲で動いていた『首謀者達』が捕らえられるところは見せずに神王殿内に保護したのだった。


首謀者として捕らえられた貴族達は軍に連行され、取り調べを受ける事となった。

王軍は復興で忙しい時に、貴族絡みの大事も背負ってしまったのだった。



―・―*―・―



 青生と彩桜は、この顛末をナターダグラル達に話しに行った。

ダグラナタンは頷きながら泣きながらで聞いていたが、意を決して話し始めた。


「確かに王になろうとしていました。

 簒奪王を廃して、と。その通りです。

 ですが貴族でなければ推薦されません。

 ですから伯爵家から追放された私は、伯爵の地位を我がものにしたくて父と叔父を地下牢に閉じ込めました。

 他にも継げそうな親族を全て。

 ですが弟には勝てず……父達が見つからないようにと地下深くに移しました。


 爵位は弟が継ぎましたので、より高い地位をと第1伯爵家を全て拐って閉じ込めました。

 第1伯爵と親しい第4伯爵にも知られてしまいましたので同様に。

 浄化最高司になろうと考えていましたが、即座に決まってしまいましたので、それなら獣神魂の回収の為にもと死司最高司に。

 罪を……重ねてしまいました……」


「ソレ、オーロに(そそのか)されたんでしょ?」「ヒッ」

ザブダクルがビクンとしたが今は無視。

「低い声のエラソ~なオジサン」


「はいっ! 幼い頃から聞こえていて、王になれと……他にも、邪魔者を滅しろとか、獣神を憎めとか……」


「ソレ、古の悪神オーロなの。魔なの。

 ダグさんに取り憑いてたの。

 でもね、身体と一緒にザブさんに移ったの」

ここで ようやくザブダクルに視線を向けた。


「それで外から声が聞こえたのですね」


「やっぱり聞こえてたんだ~」


「はい。私達が閉じ込められていた封珠も利用するとか……」


「それで頑張って修行したんだ~♪」

「エーデリリィ様もユーチャリス様も浄化が強い女神様だから、封珠は強い浄化を発し始めたんだね」

「うんうん。だからオーロは闇禍に応援お願いしたんだね」

「そうらしいね。でも浄化はどんどん強くなる。

 利用するどころじゃなくなったから封珠を追い出したくなった」

「呪を暴走させついでに封珠を思い出させたんだぁ。

 ここでやっと『利用』なったんだねぇ。

 で、オーロの策に乗っかっちゃって、マディア様と王様に妻の命か記憶を消すかを選べ、って脅したんだ~」

青生(今ブルー)彩桜(今チェリー)はザブダクルを睨んだ。

「「オーロの声なんか聞くなと言ったのに」ぃ」


「ううっ……」


「ね、ダグさん。

 あの姿、見たくないよねぇ?」


「はい。私が魔であった頃の姿ですので」


「ザブさん、変えていい?」


泣きながら頷いた。


「ねぇねぇ今ブルーの兄貴、何にする?

 ルサンティーナ様が大嫌いなモノ?」「えっ?」


「そうなるとオーロだよね」「ん♪」「あのっ!」


「にゃ~にぃ? 選べるとでも思ってるのぉ?」

「でしたら2択にしましょうか?

 オーロの姿にするか、ルサンティーナ様に関する全ての記憶を失うか」


号泣。


「泣いてもねぇ。

 そゆ選択をマディア様と王様に迫ったんだよ。

 お話しして何が悪いの?

 俺の宿題、ちゃんと考えた?

 解ってないならホントにオーロにしちゃうよ?」


「マディア様は記憶を消される激痛と悲しみや絶望の中でも、皆に逃げろと吼えたんです。

 貴方は泣くばかりですが、妻を護り、皆を護ったんですよ」


暫し待つ。


「全部 壊すのもオーロの企みだったんだよ。

 壊滅ボロボロしといて、支配して忠実なった手下だけ避難させといて、また王様するつもりだったの。

 他トコ憑いてたオーロが避難させてたの。

 さっきの話、ソレなの。

 ダグさんのだけて思って傍観者してたでしょ。

 違うんだからね。

 連携オーロに踊らされてたんだからね。

 すっかりオーロしてたんだから、オーロの姿でいいよね」


「そっ、それだけは!」


「何? それだけは大歓迎?」


「違います!」


「じゃあ記憶ね。

 ザブさんみたく乱暴に消したりしないから痛くもないし、一瞬だから安心してね。

 キレイサッパリ、ルサンティーナ様トコだけ違和感なく消してあげるからね」


「それだけは……どうか、それだけは……」


「俺、怒ってる言ったでしょ。

 どっちも嫌はナシね。

 でも猶予はあげる。

 マディア様と王様が元に戻ってザブさんと話してからにしてあげる。

 でもナターダグラル、誅滅されたなってるから仮でコレね」【偽装固定】

「それじゃアミュラ様、お邪魔しました」

「手を止めさせて申し訳ありません。

 では「失礼致します」」手繋ぎ瞬移♪




 ザブダクルは また泣き始めた。


「ザブ! 泣くんじゃないよ!

 外の作業も駄目、内の作業も駄目じゃあ話にならないよ! 早く始めな!

 己に神眼を向けるのも怖いのかい?

 それなら水晶に映して見てもいいじゃないか」


ザブダクルは震える手で神力塊である水晶玉を取り、恐る恐る覗き込んだ。

「これは……私の姿……何故……?」


「なんだかんだって優しいんだよ、あの2神(ふたり)は。

 けどねぇ、それでも理解できなきゃあオーロの姿にしちまうだろうねぇ。

 気が済んだら早く作業しな!」



―・―*―・―



【ね、ドラグーナ様。

 マディア様と王様、成長促進しない?】


【手伝ってくれるの?】


【はい♪】【もっちろ~ん♪ 神王殿 行こ~♪】



――【兄貴達~♪】

サティアタクスと話していた金錦にハグ♪

【これから成長促進するの~♪】

【マディア様とティングレイス様に、です。

 一緒にお願いします】【うんうん♪】



 神王の執務室に行くと、エーデリリィも戻っていて、王妃と一緒に執務をしていた。

【失礼しま~す♪】

すやすや赤ちゃん達を起こさないように心話。

【ほらほらドラグーナ様が主役なんだからぁ】


【ちょっと見させてね】兄弟から出て集結。

手を繋いだままの赤ちゃん達を抱き上げた。


輝竜兄弟も手を繋ぐ。

(兄貴達♪ せ~のっ♪)成長促進を後押し!


ドラグーナが柔らかく光り、娘達には見えないように命の欠片を込めた。

(これなら明日には元に戻せるかな?)

籠ベッドに戻した。

【ありがとうエーデリリィ、ユーチャリス。

 見たかっただけだから人世に戻るね】


【また明日で~す♪】【失礼致します】

にこにこで退室した。



―◦―



 兄弟を家に送り、夕食を済ませた青生は1人で雲地に行こうとしたが彩桜が背に現れた。

(俺も行くんだもん。

 お腹いっぱい元気なんだもん)ぶぅ。


(休まなくていいの?)(いいの~♪)術移♪



――雲地の中。

正常発動できるようになった拾知を拡げる。

一緒に神眼も掌握も。


(どして見えにゃい?)う~ん。

(存在は拾知が示しているのにね)(ね~)


暫く考える。


(隠れた雲間と隠された雲間?)


(そうだね。隠れた側なら見つかるかもだけど)


(隠された側が難しいよねぇ……あ♪

 待っててね♪)術移♪



――【理俱師匠♪ 蛇さん、く~ださい♪】


【はあ?】【おいリグーリ、ドラグーナ様か?】


【俺、彩桜♪ ドラグーナ様の器なの~♪

 白い虎さん、月で会ったよね♪

 この前は寝てたけど~♪】


【うわ……】【ディルムより確かだな】【おいっ】

【彩桜様も大神様だ】【マジかっ!? 人の子!】


【うんうん♪ 俺、人の子~♪

 でねっ、ヒト神力で蛇さんサーチしたいの。

 ピュアリラ様の子孫女神様 探したいのぉ】


【ピュアリラ様のか……そんならまぁ仕方ないか。

 けど今夜は寝ろ。落ち着かせてから使えよ】


【うんっ♪】


リグーリの指先から白光が彩桜の額へ。


【マジで落ち着けてからだぞ】


【うんうん♪ あっりがと~♪】術移♪



――オフォクスの背中。

【お稲荷様あのね、狐さん便しにゃい?】


【何だ其れは?】


【職域も戻さなきゃでしょ?

 神様いっぱい戻さなきゃでしょ?

 神道あんまり広くにゃいでしょ?

 狐さんの術移で運ばにゃい?】


【ふむ。必要やも知れぬな】


【狐さん、いっぱい居るでしょ?】


【狐神は戦闘種族。故に多く残っておる】


【うんうん♪ 報酬、お揚げさん?】


【何を言うておる?】


【だってタダ働きなるでしょ?】


【ふむ……併せて話しておく】【ん♪】術移♪



――青生の背中。

(蛇さん貰ったけど落ち着けなきゃなの。

 だから先に崩落したトコ調べよ~♪)


(そうだね。それも急ぎだよね)


(直すトコ決まったら兄貴達と行くの~♪)


(そうだね。一緒にね♪)(うんうん♪)







討伐と言うよりは逮捕でしたけどね。

憑きものを取っても欲で動いていた神達なので、濡れ衣を着せたわけではありません。

神としては至極当然として処刑されるだけです。


さて、青生と彩桜は次の行動に移りました。

青生、急ぐ事ばかりなのは知ってるけど瑠璃に会わなくていいの?



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