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青生も青身神でヒノカミ



【融合は進んでいるけど、ラファイナ様が屈せず、諦めずに拒絶し続けているから剥がし易いよ。

 闇禍を追い出さないのはピュアリラ様に移らないようにと考えての事だからね】


【だから安心して追い出してくださいって話しかけてるよ♪】


《ブルー様……チェリー様……》


〈はいは~い♪ ラファイナ様♪

 安心して闇禍を追い出してくださいねっ♪〉


《ありがとうございます》



【閉じ籠ってたフタ開けてくれたねっ♪】


【そうだね。もっと剥がし易くなったよ。

 彩桜の歌うような吸着も、とても良いアシストをしてくれているよ】


【ん♪】るんっ♪【あ♪ 引っ張る~んるん♪】


ラファイナが押し、彩桜が引き出す。

藤慈の聖水が細かい根のような呪鎖に近いものを消してくれているので、闇禍の『巣』はズルズルッと抜けて闇呼玉に入った。


闇呼(あんこ)吸着、激天(げきあま)化!】

封乱悪牢(フウランアロー)!】


巣を捨てて逃げようとしていた闇禍を光針矢が追って貫き、吸引力を強めた闇禍玉へと導いた。


【【昇華光明煌輝、強聖浄治癒、総解還!】】


封珠に亀裂が走り、光が迸る。

弾け散った煌めきの中に龍狐女神の姿が見えてきた。


【わあ~♪ 瑠璃姉とは違う青い女神様だ~♪】

【青より蒼に近いね。美しいね】【うんうん♪】


「ブルー様、チェリー様。ありがとうございます。

 ピュアリラ……長い間、ありがとう」


「お姉様……」

ラファイナの胸に飛び込み、抱き締め合った。



(青生、彩桜。闇禍を連れてオフォクス様の所に行ってもらえるかな?)


【【はい!】】サッと探して飛んだ。



【あれれ? ドラグーナ様、起きて出てたの?】


【また闇禍が来ていたからね】【ふええっ!?】


「だから一纏めに、光神輝煌!」


その閃光一発で闇禍達は浄滅された。

少し遠くからも『ヒノカミめが!』の言葉に続いて叫び声が短く聞こえた。


「すっご~い♪」空っぽ闇呼玉を消した。


ドラグーナは嬉しそうに礼。オフォクスも。


真四獣神はブルーに礼をしてからピュアリラの方へ。

輝竜兄弟が結界から出たからだろう。


「ドラグーナ様、不自由でしたら分離しましょうか?」


「居心地が良くて離れたくはないのですが、行動を縛ってしまうのは申し訳なくて困っています」


「でしたら出入り自由にしましょうか?

 分離ではありますが、ホームみたいな」


「それは嬉しいですね♪

 皆は? 嫌なら出るけど」


「居てください!」満場一致。


「君達の中……ドラグーナ様だけでなく同居? 複数?

 そのままでも分離でも、ドラグーナ様みたいなホームにでも出来るけど?」


「少し、相談の時間を頂けますか?」


「それは当然だね。

 待つ間に青生と話そうかな。

 青生と彩桜は分離が終わっているからね」


「じゃあ俺、魂材 貰って来る~んるん♪」

「彩桜、扉を開けるから待って!」

「ドラグーナ様、鍵してたのぉ?」

「闇禍が来ていたからね」「そっか~♪」

話している間に封印を解いた。

「行ってきま~す♪」神世へ♪



―◦―



 兄弟から離れると、ブルーは人姿になって青生と握手した。


(つまり内緒話ですか?

 異界の者には話せない、の延長線上で?)


(そうなるね。

 地星は遠いパラレルワールドだからね)


(ブルー様って、やっぱりアオ王子だったんですね)


(真のブルー様は超越者様だよ。

 俺は同じ姿だから、どうしても間違われてしまうだけ。ただの天竜だよ。

 若い頃は頑なに否定していたけど、最近は諦めもあって訂正しなくなったんだ)


青身神(あおみかみ)様は?)

真四獣神の内緒話を拾ってしまったので。


(それも真はブルー様だよ)


(ヒノカミ様は?)


(あの浄化光をお持ちだった偉大な神様。

 俺は成り行きでヒノカミ様から浄化光を受け継いでしまったんだ)


(成り行きって……アリですか?)


(アリなんだよね)くすくす♪


(こんな話をしていいんですか?)


(うん。青生をスカウトしたいからね)


(え?)


(『青身神』と呼ばれてしまう者は複数 居るんだ。

 その仲間になってもらいたいんだよ。

 人姿としては同じだから)


(それもパラレルワールドが複数 存在するからですか?)


(そうなるかもね。

 闇禍的には青生も青身神だろうしヒノカミだろうからね。

 闇障大器に封じる余裕がある時はいいけど、地星は狙われているから速攻も必要になると思うんだ。

 だから、これを持っていてもらいたい)


(蓋付きの鏡ですか?)コンパクト?


(そう、鏡だよ。でも今は開けないでね。

 開けるとヒノカミの浄化光が出るけど、3回だけなんだ。

 俺が補充するしかないんだよね)


(分かりました。持っておきます。

 今日は他の方は? アオ王子だけですか?

 それに……)


(うん。いろいろと疑問だらけだろうね。

 青生にとっては、つい先日 俺達と三界で会って、涙して合唱したばかりだからね。

 でも俺にとっては万年も過去なんだよ。

 地星は時空を超えて三界に来たんだからね)


(それで大急ぎで戻す必要があったんですね?)


(その通り。

 場所だけなら折角の出会いを存分に楽しんでからでも戻せたと思うけど、時間は……難しいよね)


(そうですね)


(俺は もうとっくの昔に隠居しているからこそ、今は自由にブルー様の代わりとして動けているんだ。

 でも兄弟が揃うのは難しくなってしまったよ。

 だから今を大切にね。

 演奏、素晴らしかったよ)


(ありがとうございます。

 今日は色々とあって引退しようかとも考えていましたが、まだまだ続けます)


(それがいいと思うよ。

 じゃあそろそろ戻ろう)


(はい♪)


(あ、これを。

 今のラファイナ様とピュアリラ様には強過ぎるから、受け入れられるくらいに回復したら込めてあげてね)

光球を渡した。


(はい、ありがとうございます♪)



―◦―



 元の場所に兄弟が揃っているのを見た青生は溢れそうになった涙を堪えなければならなかった。

気持ちを落ち着けようと目を逸らすと、ブルーと目が合ってしまった。


(あ……)俺と同じ?


(歳を取ると涙脆くなるよね)


(俺、そんなに歳じゃありませんけど?)


(そうだったね♪)


笑い合うと、気持ちが落ち着いた。


(行こう♪)(はい♪)




 兄弟一緒に魂材神を分離してもらい、ドラグーナも一旦は分離、改めて繋いでもらった。


「次は向こうの女神様方だから手伝ってね」


「「はい!」♪」兄弟+ドラグーナ+魂材神達。




 紅火が結界を解き、青生と彩桜がシェルターの蓋を戻して隠し、神殿を元の位置まで下げていた。



 その間にブルーはラファイナ・ピュアリラ姉妹と話していた。

「ええ、そうですよ。

 さっきの彼は俺ではなく、新たに加わった地星生まれの青身神なんです。

 アミュラ様、彼らは今ブルーと今チェリーなんですよね?」


「はい」ぽ♡


「あら? アミュラもなの?」


「憧れで目標。それだけですっ」逃げた。

母と伯母が認識できるようにと若返っていたアミュラは、ブルーが居るので当時のままを維持していたのだった。



「ブルー様~♪ 元通りしたよ~♪」

彩桜が神殿前で高く弾んでいる。



「今、地星は災厄を越えたばかり。

 大変な状況なんですよ。

 奮闘している今ピュアリラ様を助けてもらいたいんです。

 ですから一気に回復して頂きますね。

 大きな神力をお持ちの混沌神様は、お二神(ふたり)だけですからね」


神殿前に向かいながら話したブルーが地面を指すと、光の魔法円が浮かび上がった。


頷き合った姉妹が入る。

すっかり習慣化している神達と輝竜兄弟が囲む。


「ご協力ありがとうございます。

 では、煌浄々輝燦、復輝降臨!」


強い光が降る。とても清らかな気に包まれた。


光が収束して見えるようになった姉妹神は、毛艶や鱗の煌めきが増した程度にしか変化が見られなかったが、その内側の変化は大きかったらしく、驚きで目を見開いていた。


「地星の方にも使えて、必要になりそうな術を皆様に――アミュラ様もいらしてくださいね」


【アミュラ様~♪】

彩桜が飛んで行って、連れて戻った。


「皆様に同じ術を伝えますが、消耗は各々になりますので、使える術を選んでくださいね。

 使えそうな方にも伝えてください。

 地星を保つ為に。お願いしますね」


ブルーが放った光が皆を包み、各々の尾に吸い込まれるように入った。


「では今回は これで。

 またいずれ会いましょう」

各々と目を合わせてから、ブルーは消えた。




【青生兄にゃ~にお話ししてたのぉ?】


【地星は闇禍に狙われているから頑張ってと。

 闇禍にとっては俺もヒノカミ様らしいから。

 この翼とドラグーナ様の青い尾がね】


【うんうん。そぉだよねぇ。

 チェリー様、来にゃいかにゃ~ん】


【そのうち、きっといらっしゃるよ】【ん♪】

【青生】


【どうしたの紅火?】


【ブルー様から鏡の改良をと。

 見せてもらえるか?】


【うん。でも開けないでね】


【それも聞いている。

 回数を増やす。腕輪に収納させる】


【ありがとう】【ねぇねぇソレにゃ~にぃ?】

【闇禍に対する光撃武器だよ】【俺の分は?】


【俺が増やす。最低でも兄弟分は】【ん♪】



【黒瑯、ニヤニヤ不気味だぞ】


【三界レシピたんまり貰ったんだ♪

 最後に目を合わせた時にな♪

 改良するぞ~♪】【オレも一緒にな♪】

【スヴァット様のレシピも見せてくれ♪】

【おう♪ ガンガン改良しよーぜ♪

 リーロンも一緒になっ♪】【トーゼンだ♪】



【【イーさま?】】


【うん。ちょっと頼まれててね~。

 ソレが近いからお願いね、って】


【イーさまに】【ブルー様が【お願い!?】】


【ん? 成り行きなんだよね~♪】あははっ♪







地星に現れたブルーことアオは既に隠居している大きな竜です。

三界と同じく闇禍に狙われ続けている地星をほっとけないんでしょうね。


そのアオにスカウトされて青身神/ヒノカミの一員になった青生は、それならもっと修行しないといけないと決意を新たにしています。

彩桜も一緒に修行する気満々です。



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