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鍵に呪で迷惑千万



 輝竜家へと瞬移すると、ソラは姿を消して稲荷堂の屋根の上へ。

彩桜は早朝だというのに騒がしい作業部屋に入った。


【あれれ? にゃ~んか騒がしいと思ったら~】

浄治癒で作業部屋を満たした。


【ありがとうございます彩桜様】疲労困憊。

【コイツ何か憑いてるのかぁ?】同じくだ。


【学校から帰ってでいい?】呪なのぉ。


【いいけどな】

【探偵団活動は終わったのですか?】


【解決した~♪ やっぱり災厄には無関係♪

 でもねぇ……あ、コレも帰ってからねっ♪

 だから今日は分身いらにゃいの~♪

 毎日ありがとでしたっ♪】瞬移♪


【彩桜様、張り切っておられますが、今日は授業はありませんよ?】


【水泳大会 頑張るの~♪

 これから犬のお散歩なの~♪】


【【僕も行く~♪】】【俺も走るからなっ!】

犬達が目を開けた。


【来て来て~♪】外へと走る♪

犬達も追って来た。



【彩桜、見えたから外で待つね】【ん♪】

ソラはサーロンとしてショウ達のリードを持って勝手門で待った。



 陽音(ヤンイン)に偽装してもらった響も加わって出発した。

楽しく走りながらサーロンと話していた彩桜が、ふと後ろに神眼を向けた。


【どうしたの?】


【悟と竜騎、居るねぇ】


【うん。居なかったのはボク達の方だよ。

 二人とは昨日の夜に隠し社で一緒だったよ。

 ボクはキツネ様とガイアルフ様にご指導してもらったけど、二人は白い鳥の女神様達に囲まれてたよ】


【鳥の? あ♪ 悟 竜騎♪ もしかして~♪】


【おう♪ 成果は夜に見せるからな♪】

【これで救助に参加するからね♪】


【うんっ♪】


【彩桜とサーロンの方も話してくれよ?】


【うんうんっ♪】



―◦―



 楽しく登校、楽しく水泳大会。

彩桜 サーロン 悟 竜騎は1人の最大な4種目に出るようになっていた。

祐斗と堅太は2種目で、泳がないからと体操着の者も居た。


【コレって不公平じゃにゃい?】他のマーズに。


【けどクラス全員で決めたんだ。

 選手なんだし、泳ぎたくないヤツも居る。

 選ばれたんだから全力で泳ぐだけだ】

悟が答えてくれた。


【ん♪ 全力ねっ♪】


【彩桜は半分くらいにしとけよ】


【ほえ?】


【オリンピアに出たいのか?】


【あ~~~、加減するぅ】

とかなんとか話していたが、ついつい1位になってしまう彩桜だった。



 終盤、3種目 続けて見る側になったタイミングで

【あ、そ~だ♪】

彩桜は分身を残して瞬移した。


【彩桜?】


【サーロンも来て来て~♪ 茶畑(さたけ)さんトコ♪

 響お姉ちゃん悩んでるから、きっと相談するでしょ?

 ヒント話してもらうの~♪

 自分で導けたら負に傾かないでしょ♪】


【確かに悩んでるね。

 ほったらかしだったから……うん、行くよ】



―◦―



 ノワールドラコのチーズケーキを手土産に、ソラと自分達だけで解決したからと礼を言い、響が来たら話してほしいとヒントを伝えて、プールサイドの分身と入れ替わった彩桜とサーロンだった。


【ラスト、メドレーリレーだぞ】【行こう♪】


【うんっ♪】【はい♪】


 学年毎に予選をして、各1位で決勝戦を行う形になっていた。

どんな形であろうが彩桜達は負けないのだが。


悔しがっていたのは黄緑(わかば)マーズ四(メグル・サイト・)人衆(レオ・ルイ)の1年1組。2位だった。

総合でも優勝は彩桜達の2年1組で、準優勝が黄緑達の1年1組だった。


【来年は強敵だねぇ】真面目に修行すれば、だが。

【サーロンまた来いよ】

【楽しく頑張ろうね♪】


【はい♪ 負けません♪】



―◦―



 表彰式で校長室へと呼ばれたので終礼学活後に子供マーズ揃って行くと、黄緑(わかば)達は先に来ていた。


【でもサーロンも?】【漢中国人だよね?】


【昨日から両方国籍になりました♪

 兄さんもです♪ ユーロン手続き中です♪】


【そうか、良かったな。

 けど彩桜とサーロンはオーストリアに行くんだろ?

 どうするんだ?】


【断る~♪】【はい、断るだけです♪】


【やっぱりな。俺も陸上に専念したい】【僕も】

【だから断るつもりだ】【僕も断るよ♪】



―◦―



 稲荷堂の作業部屋では、カケルの違和感を魂のオモテに浮かび上がらせようと考えた桜華の指示で、力丸が挑発していた。


〈足手纏いなんだよ馬鹿者〉〈なんだと!!〉


重ねてきた挑発に その言葉がトドメになって、具現化ユーレイと大型犬姿の半狐半人神が取っ組み合いになった。


神力も漏れているカケルの攻撃的な苛立ちとの相乗作用が危険なのは確かで、怯えているモグをショウが盾になって護り、手を止められないスサとヤタを桜華が盾になって護った。

【力丸、まだ頑張れるかしら?】


【余裕です! 馬鹿者には負けませんからっ!】


【違和感は呪だと思うの。オモテに出してね】


【はいっ!】



―◦―



 校長からの話は案の定で、強化合宿に参加しないかという内容だった。


 即、子供マーズ4人が断る。

「俺とサーロンは音楽メインです。

 オリンピアに出るつもりもありません」

「はい♪ ボクも音楽のプロになります♪」


「俺と馬白はオリンピアに出るなら走る方で出たいので、水泳の合宿には参加しません」

「はい、陸上メインです!」


「1年生は?」


【行っていいんですか?】【でも走りたいし……】

【マーズとしては?】【修行は続けますので!】


【参加していいよ~♪】

【マーズは何事も全力。

 これも二足の草鞋だ。頑張れ】


「「「「参加します!」」」」


「では4人参加だと伝えておくよ。

 出発は25日。

 本来は個人参加だが、中学生だから狐松先生に引率してもらうからね。

 詳細は この冊子を読んでもらえるかな?」


「「「「はい!」」」」


「頑張ってね♪」「全力です♪」

「部活のは心配するなよ」

「部長には僕達からも話すからね」


「以上だから帰っていいよ」にこにこ。


「校長先生、お願いがあるんですけどぉ」


「輝竜君、どうかしましたか?」


「廊下いっぱいなんです。

 窓から帰らせてください」

「あ~確かにな。

 テストも返してもらったからだな」


「期末テスト?」「どうして?」

「先輩達、何かしたんですか?」


「そんな言い方するなよな」

「悪い方じゃないからね。

 彩桜とサーロンは加点が多過ぎるってくらいしか教えてくれないけどね」


「加点?」「何それ?」「「どうして?」」


【説明は後だ】【急ぐのぉ~】


「確かに大勢が待って居るようだね。

 出たらいいよ」

確かに廊下が騒がしいので窓を開けた。


「ありがとございま~す♪」

サササッと続けて跳んだ。

「「「「失礼しました!」」」」


「君達は?」


「「「「帰ります!」」」」

同じようには跳べなかったが、窓枠を蹴って外に出た。

「「「「失礼しましたっ」」」」礼! 走った。


8人の姿が見えなくなってから飛んできた光が窓枠をピカピカにした。



―◦―



 道の途中で家と家の間に隠れて瞬移した彩桜とサーロンは、店の座敷に荷物を置いて、

【俺とサーロンただいまなの~♪

 力丸 ショウ モグ大丈夫?】

作業部屋へと走り、襖を開けると伏せている犬達を抱き締めた。


【見ていたの?】ホッとしている桜華。


【うん。今日、授業なくて水泳大会だったから。

 桜華様またカッコつけ中?】


【真面目に調べていただけよ!

 時間が無いのでしょう?】


【そぉでした~】

今度はカケルの魂を確かめる為に胸に耳を当てた。

響の御札でカケルは固められているが、治癒眠も重ねた。

逃げられないように具現固定も。

【コッチも魔女の置き土産だねぇ。

 ショウと飛翔(たかし)父ちゃんには絡んでないのにねぇ】


【解けるの?】


【やってみる~んるん♪

 サーロンお手伝い浄化お願いねっ♪

 響お姉ちゃん、レコーディングは?

 後で説明するからねっ♪】


【そ、そうねっ!】

話したいと込めてサーロンを見ていたが、ハッとして走った。



【本当に解けるの?】


【術の女神様達、トシ兄が力任せにブッ飛ばして大怪我なんだもん】

神眼を向けたが社の神達は治癒やらで忙しく、応援なんて呼べる状態ではなかった。

なので二人だけでとサーロンも一緒になってカケルの魂を探り、術を組み立てようとしている。


【そうだったのね……そのトシは?

 ウンディ様の意思は?】


【意思ウンディ様、雁字搦めされてて気絶してるのぉ。

 ドラグーナ様、頑張ってるのぉ】


【お任せするより他にないのね……】



犬達も寄って来た。

【手伝える?】


【カケルさん寝てても呪が暴れさせるかもだから、手にモグと力丸ね。

 両足にはショウが乗ってね。

 具現化で重た~くなっててね♪】


【うんっ♪】【乗ろ~♪】【おう♪】


夏なので、きっとズッシリ重いだけではなくて暑いだろう。

カケルが温感をオフっているのかは不明だが、気にしている場合ではないので無視して続行する彩桜とサーロンだった。



―◦―



 悟と竜騎は八郎の部屋を借りて黄緑(わかば)達を集め、銀マーズを呼んだ。

これは期末テスト前から予定していたので、銀はマーズ活動を中断して来た。

「早速だが今後を決める為だ。結果を見せろ」


「「「「はい」」」」


「あんま元気じゃねぇな」(めく)っていく。

「ま、幻尾が成せてないから、こんなもんだな。

 つまり、まだ黄緑だ。

 チビッ子達に追い抜かれねぇよーに精進しろ」

紙束は悟に渡した。

「指導してくれ。全て任せる」「「はい!」」


「あのっ!」「待ってください!」

「ゲンビって、なんですかっ!?」

「水泳の強化合宿なんですけど!」


「幻尾は修行し、神力が高まれば自ずと出る。

 橙、白。尾と翼を見せてやれ」


「「はい!」」背を向けてファサッ×2。

悟には橙虎、竜騎には白馬の尾もある。


「これが神力の結晶だ。

 先ずは尾だ。成せれば中忍に上げる。

 鳥忍を目指すのは その先だからな。

 水泳の合宿には行けばいい。

 ただし行くからには極めろ。

 以上だ。俺達は忙しいからな」瞬移。







大きな案件が落着したのに、更に大きな問題がありました。

強い女神様達に大怪我を負わせられたのはトシが力の神だからこそ。

でも神としては無自覚なんですよね。


カケルもカケルで――と、困った状態なのは、呪が連携しているからなんでしょうか?

術の女神様達をトシが動けなくして、カケルが暴れて妨害しようと?

世界中に配る耐震装置を作らないといけないのに、困った状況です。



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