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学園☆三國  作者: 私立叶慧学園
エンドレス☆徐庶
33/37

~∞日目~

writer:みそラーメン


「なんだなんだぁ!アプロディタ、貴様の力はその程度の物なのか!!」


「くっ…!」


流石に一晩中も戦っていると体も限界を迎えてくる。ましてやこの力に目覚めてから僅か数時間、全ての力を引き出せる訳が無かった。


「不味いわね…このままじゃジリ貧じゃない…!」


「徐庶!そのまま突っ込むんだ!」


そのまま突っ込む!?もしや藍音には何か秘策があるのか?暫く思考が停止する。そして、胎動する闇の意識の中で一つの作戦が浮かんだ。

…なるほど、"初心に帰れ"ということか。

ただがむしゃらに行動していたこの二週間のように、ひたすらに。

それは、そう。まるで獣のように!

再び静止していた時が今、動き出す。学園の鐘の音が鳴り響いた。授業の始まりである。


「いっけなーい!遅刻、遅刻!!」


ドン!

鈍!


激しく鈍い音だった。

アプロディタによるラグビー部のような巨体のタックルは複製(コピーロイド)クロノスを突き飛ばした!必殺の遅刻アタックだ!


「くそ…!てめぇ、何をしやがる!この機体を開発するのに幾らかかったと思ってやがる!」


「知らないわね!1000億かしら!でもね世の中、お金だけじゃあ買えないものもあるのよ!」


わたしの右ストレートがやつの機体の頭を殴り壊す!強力な一撃に見えた、だが所詮はメインカメラを壊しただけに過ぎない。決着にはまだ遠かった。


「…金で買えないものだと!そんなものは存在しない!俺ぁ、全てを金で手に入れてきた!それがなんだ!?何が買えねぇってんだ!?」


介象の二本の腕が私の上半身を押さえつけた。


「それは…!」


わたしは身動きがとれなかった。

しかし…。


「たった一つだけの!」


アプロディタは共鳴する、吠える、叫ぶ。


「愛よ!」


キーンとした高音がわたしの体を貫いた。

そして、機体の胸部が展開され、巨大な電子砲台が姿を表した。


「なっ…!」


瞬間、一筋の光が明日の水平線に向けて放たれた。巨大なレーザー砲である。

介象の機体に直撃する。


「俺のロボットが!俺の身体が!消えて行く…!!まさか、いや…もう認めるしか無い…。こいつは、徐庶は…この世界の…!ぐぁっ!っ…!」


「最後に言い残すことはあるかしら?」


「…これ…で…終わり…だと…思うなよ!…俺…ら…仙会は…!神を…越える…!そ…れが…俺たち…の…反逆だ………!!」


神…か。もしそんな存在が居るとしたならば、わたしは一つだけ祈るだろう。

(今度こそ、ちゃんとした世界でやりなおすんだ。永遠なんていらない。ただ毎日の積み重ねが愛を育む。そう、神様。わたしのたった一つの願い。聞いてくれるかしら?)


「介象の消滅を確認…。徐庶ちゃん、一緒に元の世界に帰ろう」


「うん」


わたしと藍音ちゃんは互いに眠りについた。


学園の屋上にて横たわる二人の魂。

そんな十五日目の昼下がり、長きに渡るループの呪縛は終わりを迎えたのだった。

次回はいよいよ最終回!

お楽しみに!

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