~七日目~
writer:みそラーメン
そして今日がやってきた。
不思議と昨日の疲れは無い。
まだ時計のアラームが鳴るまでには時間がある。それまでの間、もう一度しばし目を瞑ることにした。これは決して二度寝では無い。昨日の出来事を経てこれからの作戦を練ろうと思ったからだ。
(昨日は確か…高級レストランに劉備さまを誘ったんだっけ。でも「俺たちにはまだ早すぎないか?」って言われたのよね…。はあ…どうしたものか…)
やはり、諸葛亮ちゃんが居ないとわたし一人ではどうしようも無かった。それゆえに憂鬱だ。
ふと日付を見る、今日は火曜日、また火曜日だ。
(大丈夫…まだループしてる…ふわぁ~あ…)
突然、瞼が重くなる。
視界が黒に染まり、次第に靄のようなふわふわな世界に誘われてゆく…
「いっけなーい!遅刻、遅刻!」
なんであの時、目を瞑ってしまったのだろうか、二度寝はしないと決めたのに!
ああ、憂鬱だ!ああ、眠い!
(それで…いつも通りならこの十字路で誰かにぶつかるのよね…)
また劉備さまとぶつかるのを期待した。
だが…
「ッ!!?」
ドン!
何か鈍い音がした、同時に地についていた足が離れていく感覚に陥る。何かの気配を感じ、ふと横を向く。そこには走り去る大きな黒い車が横切っていた。轢かれたのだ。それを自覚すると激しい痛みが身体中を駆け巡った。
「っ…!!あの車…!痛っ…」
わたしを轢いて、車は走り去った。
意識が揺らいでいく中、遠くから救急車の音が鳴り響く。誰かが通報してくれたのだ。
次に目覚めた時は病院の一室だった。
時計を見る、時刻は21時を回っていた。どれだけ眠ったのだろう。そして今はまだ火曜日なのか?それを確かめる為に、わたしは痛む体を動かしてナースコールをした。
「院長!徐庶さんが目覚めました!良かった…」
駆けつけた看護師の一人が院長にそう言った。
「もうじき君の両親が来てくれるだろう。いや、しかし良かった!」
「一つ…質問しても良いですか?今日ってまだ火曜日ですよね?」
「ああ、火曜日だよ。それが?」
良かった、これでまたループできる可能性ができた。
「いえ…なんでも無いです」
「あー、それと劉備という男の子が君を見つけて通報してくれたんだよ。制服は同じだったからお友達かな?」
「劉備さ…劉備くんが!!?」
謎の車がわたしを轢いて、それを劉備さまが助けてくれた?また新しい展開だ。
まあ学校に行くよりは暇じゃない。どうせ明日もまた火曜日、あと三時間この痛みを耐えしのげばループする。起きれば自室に居る。
だから、眠ることにした。
交通事故には気を付けよう。




