~五日目~
writer:みそラーメン
スマホを見る、今日も火曜日だった。
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!今日も火曜日だぁぁぁぁぁぁ!!」
「あんた、朝っぱらからそんな大声出さないの!さっさと朝ごはん食べちゃいなさい!」
「はーい!」
自分でも分かる、テンションがおかしいと。
でも嬉しかった。これでまた劉備さまに告白が出来るんだ、そう思うとただ嬉しかった。
わたしは早く劉備さまに会いたくて今日は少し早く学園に向かった。
教室にはまだ誰も居なかった。
「あら?徐庶じゃない、今日は早いのね」
わたしの次に教室に入ってきたのは曹操だった。
「…なによ、嬉しそうじゃない。何かあったの?」
「うん!ちょっとね!」
「ふーん、そう」
それからしばらくするとぞろぞろと他の生徒も入ってきた。皆、わたしの姿をみてぎょっとする。いつもは遅刻ばかりだし、なによりこんな時間に来るのは初めてだからだ。
「お、徐庶!今日は遅刻してこなかったんだな!」
三度目の台詞。イントネーションから言葉の数まで一致していた、もはやギャグだ。
授業はいつものように寝て過ごす。
そして昼休み、わたしは諸葛亮ちゃんを呼んである作戦を企てた。
「で、話って何かしら?」
「劉備さまについて詳しく聞きたいの」
「あなた彼のこと随分と気に入ってるわね。いいわよ、協力したげる!」
さっすが、諸葛亮ちゃん!
やっぱ持つべきものは人脈のある友達ね!
「うーん、それじゃあ!劉備さまってどうしたらわたしと付き合ってくれると思う!?」
「…随分と直球な質問ね。そうねぇ…まずは色気で誘ってみたら?男の子ってエロ大好きだし」
と言うことで早速放課後、わたし達はショッピングモールへと向かった。
「これなんか良いんじゃない?」
諸葛亮ちゃんはそう言うと露出度高めのメイド服を見せてきた。胸元が大きく開いていて、ピンクのふりふりリボン付き。
「どう?」
「…これ絶対あんたの趣味でしょ」
「いや?うん、似合ってる似合ってる!」
嘘を付け!顔が笑ってるぞ顔が!
「まあ…いいわよ!店員さーん、これお願いしまーす!」
買ってしまった。
「とりあえず…着替えなきゃ…よね?」
「ええ」
自宅に戻り、着替える。
母親の冷ややかな目が痛い。
「劉備は呼んでおいたよ。さあ、全力で行ってらっしゃい!」
「へーい…」
本当に成功するのか?そう疑問に思いつつも劉備さまの待つ公園へ急ぐ。
「劉備くん!」
「お!徐庶か、なんだ急に呼び出して…っておい、その服装…」
「ずっとずっと前からあなたのことが好きでした!わたしと付き合ってください!」
「…ごめんな、今はちょっと無理なんだ」
(ガーン、やっぱりだよ!)
「…くすっ」
(っておい、諸葛亮!あんた今笑ったね!?笑ったよね!?)
この日の帰り道、わたしが道行く人たちに奇異の目で見られたことはもう言うまでも内だろう。
はやく明日になってよ!
策士だぁ…。




