~三日目~
writer:みそラーメン
セットした覚えが無い、目覚まし時計の音色を聴きながら今日も起床した。もうこの時点でおかしい、目覚まし時計は昨日壊れたはずだった。しかし、また同じ場所にある。スマートフォンの日付を再び確認するとやはり火曜日だった。
「お母さーん、今日って水曜日だよね?」
「あんた何言ってんの、今日は火曜日でしょ?寝ぼけてないで朝ごはん食べちゃいなさい!」
(いやいやいやいや!おかしい!何かがおかしい!昨日だって火曜日だったのよ!これじゃあまるでループしてるみたいじゃないっ!)
訳がわからなくなったわたしは朝食の食パンにイチゴジャムを雑に塗って大きくかぶりついた。
「ちょっと!女の子なんだから外ではそんな食べ方するんじゃないわよ!」
「…はーい。って!もうこんな時間!」
現在時刻は7時半。ここから走ればまだ間に合う時間だった。わたしはまだ半分しか食べていない食パンを皿に置くと足早に玄関から駆けていった。
「まだ間に合う!まだ間に合う!徐庶よ、走るのよ!」
あれ?やっぱりデジャブ。
昨日もこんな朝だったような…?
ドン!
「痛てて…」
はっ!劉備さま~!と、昨日の出来事を思い出す。しかし、今日ぶつかったのは劉備さまでは無かった。
「周倉先輩!?」
目の前に倒れていたのはわたしより一個上の先輩の周倉だった。
「ごめんな、朝練に夢中になっててさ…」
「い、いえ。こちらこそ」
彼はこの学園じゃちょっとした有名人。去年のインターハイで優勝した陸上部のエース。得意分野は3000m走なのだという。
「今年のインターハイも近いですもんね、頑張ってください!」
「ああ、ありがとう!」
先輩と軽く挨拶すると再び駆け足で学園へと向かった。
息を切らしながらもなんとか遅刻は免れた。
「お、徐庶!今日は遅刻してこなかったんだな!」
「えへへ」
しかし、歴史の授業は憂鬱だ。なんで戦争の授業なのに戦艦の話が出てくるんだ!普通は戦時中の国の流れについて勉強するだろ!普通は!
まあ、これは半分先生の趣味も入ってるんだろうな。
暇になって寝ようとするがお腹が空いてそれどころでは無かった。
(あーあー、朝ごはんもっとちゃんと食べておくんだったなぁ…)
そんな状態だからか、自慢の数学の授業でも今日は本領を発揮することが出来なかった。
それからお昼ご飯を食べて、体育で寝る。昨日となんら変わりはない今日だった。
(あれ?そういえば今日は遅刻しなかったな…これ本当にループしてるのか…?)
明日が水曜日である事を願ってまた就寝についたのだった。
遅刻、ばんざーい。




