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94/102

14・15

(14)


 気付いたら、知らない部屋にいて、目の前に私をさらった男ともうひとり別の男がいた。そしてトールは交代で犯された。

 その間中、トールはずっとマイロのことを考えていた。







(15)


 部屋には外から鍵がかかっていた。何するわけでもなくベッドの上に座っていた。それでもやっぱりマイロのことを考えていた。

 鍵が開いて、男が入ってきた。先程トールを犯した男の一人だった。近付いてきたのでまた犯されるのかと思ったら、両手を縄で縛られた。

「ついてこい」

 男の後についていく。言われた通りにする。今はそれしかないと思った。


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