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14・15
(14)
気付いたら、知らない部屋にいて、目の前に私をさらった男ともうひとり別の男がいた。そしてトールは交代で犯された。
その間中、トールはずっとマイロのことを考えていた。
(15)
部屋には外から鍵がかかっていた。何するわけでもなくベッドの上に座っていた。それでもやっぱりマイロのことを考えていた。
鍵が開いて、男が入ってきた。先程トールを犯した男の一人だった。近付いてきたのでまた犯されるのかと思ったら、両手を縄で縛られた。
「ついてこい」
男の後についていく。言われた通りにする。今はそれしかないと思った。




