前へ目次 次へ 92/102 12 私の夢は、ちゃんと就職をして、家を借りて人並みの生活をして、あなたと結婚すること。 後半は決して恥ずかしくていうことはできないけれど。 明日、マイロが来るとわかったいたトールはそう心に決めていた。カレンダーに赤で数字に丸をつけていた。こういうことができるのも彼のおかげなのだと、改めてマイロに感謝する。 そう思って、あのひび割れた鏡を見た。そこには、いつの日か、繁華街を歩くあの親子連れの子どもと同じ笑顔をする自分がいた。驚いて真顔になって、また笑った。