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 ここは女組の部屋。

「トールは、トワカ様の薬膳料理を伝授するってことは、cookを目指してるの?」

 食事を終え、風呂に入り、寝床に戻ったところで開口一番、プローリアが喋りだした。もしかしたら、ジェシカが喋りだすかなぁーと思って、5分だけ待ったけど、その期待は外れた。でも寝ているわけではない。起きている。

「私も同じ質問をしようと思っていたところだ」

 な、なにー!それを聞いてプローリアは、じゃあ、もうあと5分待てばよかったと、心底 後悔した。

「当たり前じゃない。当たり前のことを訊いていったい何がおもしろいんだか」

「それを言いなさんな。トール。人生に無駄なんてない。きっとこのたわいない時間も、将来振り返ったとき貴重な財産となる」

「わたし、トールのこともっと知りたいな」

「あたいは別に教えたくないし、話したくない」

 そう言って布団を頭からかぶる。それを見てジェシカが笑った。プローリアは思う。

(多感だし敏感な時期なのだわ。多分ジェシカもそう思っているに違いない)

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