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「トール。足の具合はどう?」

 ソシアがトールに話しかけている。相変わらずトールの態度はそっけないけれど。

「プローリア。これからどうするの?」

 ジェシカだった。珍しく不安そうな顔でプローリアを見る。それはそうだ。彼女だって女の子なのだ。こんな山奥で先行き不安だろう。風呂に入りたいだろうし、おいしいものだって食べたいだろう。でも、

「うん。もう少しねばってみようと思う」

「そうか。じゃあ、今日はここに泊まりだな」

 ジェシカが渋々といった感じで言った。

(ごめんね。ジェシカ。私、もう後には引けないの)

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