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王子が周りの目があるときは冷たいのに、二人だけの時はやさしい(2)
読んでいただきありがとうございます。
ジュエッタと二人。私は、今、調理場で謝っている。
「お願いです。試験を受けさせてください」
「私からもお願いします。彼女 私のせいでこんなことに」
ジュエッタが、自分の看病の事で遅刻してしまったことを、説明してくれる。
「いいえ。特例はありません。他のcookたちに示しがつきません」
料理長からの厳しいお言葉。
そうですよね。こればかりはいくら料理長といえども仕方ない。
したたる笑いの副料理長の姿。
・・・副料理長。いったい私に何のうらみがあってそんな笑いを。
結局、遅刻してしまい、昇給試験はパー。
しかしこの時、彼女たちは調理場の入り口に、人影があったことを知らない。
(続く)
今回の話は、全5話です。
続く