ところで、スパイはいったい誰なの?
みなさん。こんにちわ。お久しぶりです。突然ですけど、私、気になる事があるんです。
※
・・・・・・料理長。
この身がどうなってもいい。私は、料理長を救うんだ。
私は、ダルスの部屋に夕食を配膳する。
「トントントン」
「はい」
「プローリアです。夕食をお持ちしました」
「入れ」
私は、入室する。
奥に正装の王子が立っている。
「そこに置け」
「はい」
私は、言われた通りにした。
「俺はお前に恨みを持っている」
私は、王子を見る。
「お前は、兄さんの花嫁募集パーティーにおいて俺に多大なる恥をかかせてくれた。その恨み・・・忘れはしない」
「そうだったんですか。それで今回の食中毒事件を」
「そうだ。ゲストに招いたおこぼれの女性が風邪をこじらせてな。お互い夜通し 裸だったんだ。無理もない」
そう言って笑って、服を脱ぎ始めた。
私は、驚きもせずに、ただその姿を見つめる。
「朝、起きて風邪をこじらせてる女の苦しむ姿を見て思いついたんだ。これは使えるってな」
「そうだったの」
王子は上半身 裸になった。
次にズボンに手をかけた。
「今週はお前が食事の調理場での、「スープ担当」だと聞いていたんでな。誤算だったのは料理長が、全責任をとる事になってしまった事だ。お前さえ首になれば俺はそれで良かったのによ」
そうだったのか。
・・・?!んっちょっと待てよ。私が「スープ担当」だと、部外者のアンタが何で知ってる?
「あとはお前の知っての通りさ」
ダルスがパンツ1枚になった。
私に近付いてくる。
「お前も脱げよ」
私は、ダルスを、キリッと睨み付ける。
「どうした?嫌ならいいんだぜ。俺は強制はしない」
そう言ってダルスは、席について夕食に手を伸ばす。
「ちょっと待って。わかったわ」
私は、衣服に手をかけた。
それを見て。ダルスが、笑った。
それは端から見てもわかる醜い笑いだった。
※(絶対絶命?!恋のトライアングル 参照)
そう、私の半裸……じゃなくて、ダルスの言葉。
「今週はお前が食事の調理場での、『スープ担当』だと聞いたんでな。誤算だったのは料理長が、全責任をとる事になってしまった事だ。お前さえ首になれば俺はそれで良かったのによ」
……?!んっちょっと待てよ。私が、「スープ担当」だと、部外者のアンタが何で知ってる?
気になる。
あっ、ひょっとして皆さんも気になっていましたか?
決して私の半裸のお話ではありません。あーそれにしても危なかったーあの時(恥+汗)。
かしこ。