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閑話 ブロッコリーのスプラウト(3)
読んでいただきありがとうございます。
私は、お得意顔になった。
寮に帰って、「ソシア」と夕食を食べる。11歳の育ち盛りだ。血は繋がっていないけど、私にとって弟みたいな存在なの。ソシアは孤児だ。この王都にはそういった子どもたちがたくさんいる。
ソシアは、面接に来た時、王都のあまりの広さに、右往左往していたところを助けてくれた。方向オンチな私にとって、まさに神!
そんな縁があって、たまにこうして食事を一緒にする。ほんとは毎日してあげたいのだけれど、寮の規則で、同居人は認められていないんです。ちなみに門限もあります。厳しいけれど、お世話になっている身ですもの。わがままばかり言ってられません。
続く。




