13/102
絶対絶命?!恋のトライアングル(4)
読んでいただきありがとうございます
私の履歴書が、そっと机に置かれた。
「私もあなたと同じみなし児です」
「え?!そうだったんですか」
「ええ。今の地位を確立するまで、それはそれは大変苦労しました」
「そうだったんですか」
「だから貴女の苦労が人知れずわかるのです」
「そんな・・・こと」
「頑張りなさい。そして一人前となって周りの者を見返すのです」
「はい」
「陰ながら見守っていますよ」
「あの、・・・本当にありがとうございます!!」
「良いのです。良いのです」
この日、私には料理長が天使に見えた。
(続く)
今回の話は、全7話です。
続く