裸足
暑いものと思い諦めている夏に
思いがけない楽しみが見つかった…
何気なく見たり触れたりしたものに
夏 素足で踏む土の感触は
こよなく快いもので
草をむしるといっては裸足
水を撒くといっては裸足と
理由をみつけては裸足になる。
裸足になると おおらかになって
子どものような素朴な性がよみがえり
わざに泥んこになったりもする。
が、意外な効用としては
『仕事がはかどる。』
(笑)
いやいや、決して冗談ではなく
いたっていたって、大真面目。
これが不思議と
仕事を楽しむ気持ちになるのだ。
仕事が終わり
水道の蛇口をめっいっぱい勢いよく捻り
泥まみれになった足を
ざぶざぶと洗うのもまた気持ちいい。
雑巾を出し忘れて
点々と廊下についた足跡も
これはこれで、
………いとをかし。
こそばゆく土ふむ素足紅らむる