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第三話 シンデレラ、対策を考えます

私はとうとうこの世界が前世でプレイしていた乙女ゲーム「ガラスに映る貴方」の世界だと認めることになった。しかし、私はこの結果を大人しく受け止め、粛々とハッピーエンド・バッドエンドに向かうつもりは一切ない。


国外追放、処刑、狂い死に、監禁、斬り殺されるなんて、死んでもごめんだね!

今世こそ、老後を穏やかに、平和に過ごすのだよ!

そうと決まったら、どうするか考えなくてはならない。


たしか、ゲームが始まるのは15歳になってから。

それまでにエラが攻略対象との接触・婚約をしなければ良いのでは・・・。

いや、そんなに簡単に回避できるものか・・・。しかし、やるしか無いのだ!繰り返す、やるしか無いのだ!今私は3歳。5歳のときにお母さんが亡くなり、7歳の時に義理の母達が来て、悪役令嬢としてのエラを作っちゃうんだから、義理の母達との接点をなくす必要がある・・・。


結論:母マーガレットに死んでもらっては困る!


それに、ゲームを置いて考えても今世でのお母さまは私のことをとっても愛してくれているから、私もお母さまが亡くなるのは悲しい。


よし、当分の間、お母さまを元気にすることに全力を注ごう!

そしてバッドエンドから逃れるために自分の魔力についても知っておかなければ・・・。こればかりは前世の世界にもないものだから、しっかり調べる必要がある!公爵家としてふさわしい教養も身につけなくては・・・。

これはやることがどんどん出てきたわ。さっそくお母さまの所にいかなくては!


  ♢♢♢


お母さまの部屋の扉の前までやってきた私だが、息切れを整えようと、壁に寄りかかっていると、ハインツ叔父さまの声とお父さま、お母さまの声が聞こえてきた。どうやら、言い争っているような気がする。

好奇心がむくむくとわいてきて、扉に耳をつけて聞き耳を立ててみると、お父さんの「ふざけるな!」という大きな声が聞こえてきて、ビックリしてしまった。

恐る恐る続きを聴こうとすると、ハインツ叔父さまの声が聞こえてきた。


「兄さん、これはどうにもならないよ。義姉さんはもって余命2年だ。医者をしている僕が言うんだから、納得してよ。」

「どうにかならんのかっ!マーガレットが助かるにはどうすれば良いんだ!」

「どうにかなるのだったら、もうしてるよ!どうにもならないから言ってるんじゃないか!」

「ハインツっ!」


つかみあいになりそうなところで、お母さまの凜とした声が聞こえた。

「貴方、やめてください。私は幸せなのですよ?貴方と結婚できて、エラという可愛い子もできました。これ以上ないくらい幸せなのです。それに、あと2年もあるんです。楽しい思い出をいっぱい作りたいです。そして、私が生きている間に、エラとの婚約話を進めてくださいな」

「マーガレット・・・」


・・・やばい、ゲームのフラグはもう立ち初めていたとは、恐ろしい!!

だらだら冷や汗がうき始めていた。


さっきお母さまを救うと決めたのに・・・。でも、ハインツ叔父さまがどうにもならないと決めたのはどうしてなんだろう?うーん、考えてもわかんないし、聞くにかぎるか。


よっと、やっぱり、ドアノブに手が届かないっ!何度か挑戦してから諦めた私は手が届くところでノックすることに決めた。心を落ち着かせてから、コンコン、とノックする。


「だれだ?今は忙しいんだ。後に出来ないか」

お父さんまの声が聞こえた。いつもは優しい声なのに、とげとげしい声だ。きっとそれほど思い詰めているんだろう。それでも、と私はまたノックをした。さっきよりも強く、はっきりと。


コンコン!


「だから、なんだというんだ!・・・って、エラ?どうしてここにいるんだ?」


お父さまが出てきた。いつもとは違う雰囲気にのまれそうになりながらも、なんとか口をついて出たのは「中に入れてくださいませ、おとうしゃま」


あああ!!口!口かんじゃだめでしょ!ここ大事!

だが、お父さまは疲れた顔で微笑みながら、否定の言葉をだした。

「エラにはまだ早いよ。いま大事な話をしているからね」


ほら、と私を部屋から遠ざけようとするお父さま。

しかし、私は前世で悪ガキ称号神級を近所の若いころぶいぶい言わせてたおじいちゃんにもらったんだから、しょんぼりした雰囲気をだして、お父さまを罪悪感に襲わせた後ドアの隙間から中に入るなんて、造作もない事なのです。


「え、エラ!!」

お父さまの焦った声を背に受け、部屋の真ん中にあるベッドの上にいるお母さまのもとへ直行した。


「お母さま、大丈夫?」

何も知らない無垢な子供の振りをしてお母さんに声をかけたが、大丈夫じゃないくらいは顔色を見てわかる。


お母さまは元々白い肌がより白くなっていて、はっきり言うなら、顔色がとても悪い。

私の問いには笑って返してくれたが、笑顔の裏に影があるのが私には分かった。


これ以上お母さまに聞くのはお母さん自身が大変だろうし、と言うことで私は視線をハインツ叔父さまに向けた。


あらっ!男前の顔になっていらっしゃる!もう!お父さまってば、叔父さまがかわいそうじゃないか!せっかくイケメンなのに。

そう!どうしてだめだと決めたんだ!


「おじしゃま、さっき聞こえたんだけど、おかあしゃまが大変って、なんで?治せるんでしょ?」

舌はかんだがどうでもいいっ!早く答えてくれっ!

すこしためらったようだが、ハインツ叔父さまは私を抱き上げ、こう言った。


「エラ、お母さまはね、僕の治癒魔法がきかない病気なんだよ。」




エラの家族の魔法属性


父:ヘンリー

公爵なだけ、魔力量ももの凄い。

2つ属性を持っているが、どちらも貴重な土、風。

戦闘時は土で壁を作り、風で切るという戦法。


母:マーガレット

侯爵家の血筋だが、少々小民族の血も引いているため、属性は火の一つだけだが、特技が多くある。


叔父:ハインッ

光の魔力を持つため、誘拐をされまくっている。

そのため、剣の腕がすごいことになり、騎士団長にスカウトされた。

光は治癒能力があるため、医師になった。

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