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唐との対決
翌朝、李と弥二郎は武館に行った。
中庭で男達が武術の練習をしていた。
「また来たか」男の1人が言うと家の中に入って行った。
中から陳と唐が出て来た。
「ちょうど良かった。これから貴様の所へ行こうとしてた所だ」陳が言うと唐は「相手にとって不足は無いようだな」と言い、中庭に出た。
李も唐も構えず相対した。
唐が左の裏拳で李の頭部を狙った。李は左手でこれをガードした。
続けて唐は回転して右手で手刀を放つ。
李は左腕で受けながら回転して右手で手刀を放つ。唐は、これをかわした。
両者再び相対する。
唐は回転しながら飛び後ろ廻し蹴りを放つ。
李はかわし、旋風脚でタンの顔面を蹴り飛ばした。
「やった」と弥二郎が言う。
唐は起き上がり二段蹴りを放つ。
李はこれをかわし飛び足刀を放った。
これが唐の頭部にヒットした。
唐は崩れるように倒れた。
「やられた」陳は、そう言うと弟子達を連れ武館から出て行った。




