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李と唐
明くる日
李は村を出て出発した。
唐も朝、馬に乗り寺を出た。
二人は道ですれ違った。
唐は「あの男ではないか?」と感ずいた。
唐は引き返し、李に追い付くと言った。
「どこへ行く?」
「街だ」李は答えた。
「何か用か?」李は続けて言った。
「いや」と言い、唐は去って行った。
李は悪い予感がして街に戻る事にした。
唐は街に着くと武館を訪れた。
陳が言った。
「唐、よく来てくれたが奴は街を出て行った」
「そうか、たぶんすれ違った奴だな」タンは言った。
「唐。まあ、とりあえずゆっくりしていってくれ」陳が言った。




