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弥二郎の頼み
「凄かったよ」弥二郎が李に言う。
二人は酒店に入って行った。
「おかえり」主人が言った。
「凄かったよ。陳を倒してくれたんだ」弥二郎が言った。
「今晩はここに泊まろう。奴等が仕返しに来るかも知れないからね」李が言う。
「俺に武術、教えてくれませんか?」弥二郎が言った。
「良いよ。じゃあ明日から練習を始めよう」李が言った。
夜
月が出ている。
武館
「ウウッ。悔しい」陳が言った。
「先生。どうします。奴は酒店に泊まっているようです」
「仕返しをしたいがお前達が束になっても勝てる相手ではない」陳が言った。
「唐先生に頼みましょうか」弟子の1人が言った。
「そうだな。よし、唐に知らせてくれ」陳が言うと弟子は部屋を出て行った。
李は寝床で考えていた。
「奴等はたぶん復讐に来るだろう。店に迷惑がかかるな。どうするか?」




