吐露
本当に申し訳ございません。
前回の話は途中で投稿してしまったので削除し、前回と全く同じ所に続きを加えた話になります。
「……申し訳ございません。少し、体調が優れなかったものですから」
どきっと胸が脈打つ。
焦りを感じられないよう気をつけながらいつも以上に丁寧に言葉を紡いだ。こうでもしなければお母様には簡単に動揺を悟られてしまう。
…まぁ、どうせもう感づかれていると思うのだけど…。
「ふふ、分かっているわ。あの方のことでしょう」
お母様はいつもと変わらぬ優雅な微笑みを浮かべ、淹れたての紅茶で口を潤す。
お母様がいつも通り過ぎて怖いくらいだった。
言葉が出てこず、自然とお母様を真似て紅茶で口を湿らせた。
「うふふ、……ティナ。貴方はどう思っているの?王太子殿下のこと」
「っ…ゔッ、」
思わず口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになる。
「まぁ……!」
お母様は驚きに顔を染め、ドレスの隠しポケットに入っていた公爵家の紋章が綺麗に施されたハンカチをそっと差し出してくれる。
私は差し出されたハンカチで有難く口を拭くと、紅茶で少し色が変色してしまったハンカチに浄化の魔法をかける。ハンカチのまわりがほんのりと淡い光に覆われていく。その淡い光は直ぐに輝きを失ったかと思うとさっきまでハンカチにあった染みは完全に元の綺麗なハンカチに戻っていた。
「浄化してくれたのね、ありがとうティナ。」
浄化魔法でハンカチを綺麗にして返せばお母様はさっきまでの作ったような優雅な微笑みではなく心から微笑んでいるような笑みを浮かべた。
「…お母様。私、分からないんです……怖いんです」
「何が分からないの?なんで怖いの?」
「…私、王太子殿下の事を思い出すと何故か急に恥ずかしくなったり、焦ったり、緊張したり……胸がどきっとしたりして。これって私は王太子殿下に好意を持っているってこと…なんでしょうか。」
気がつくと私は胸の内に秘めた物を洗いざらいお母様に話してしまっていた。
ありがとうございました⸜(*ˊᵕˋ*)⸝




