7話 鬼と呼ばれた者
内容が薄いかも。
〜鬼と呼ばれた者〜
ただ今、九時。
気づけばそんな時間になっていた。
就寝時間のチャイムだろうか、この寮内に鐘の音が響き渡った。
いや、九時は寝るには早いか・・・
俺は、十時まで夜だとは思ってはいない。
あの頃の就寝時間は、大体四時ぐらいだったかな。 俺の部下が、色々ヘマをしでかして、その後片付けをしたもんだ。
懐かしいな。
そう物思いにふけていると、急にメアリー達が慌て始めた。
「ま、まずいよ。 これ(俺)が見つかったらあの鬼に殺される!」
は? 何?鬼?だ、誰?
俺は、急に慌て始めた二人を見て戸惑う。
「来るっ!」
二人は構える。
俺は、呆然としていた。
ガチャ・・・
「ちょ、まっ、これは!」
「「キャャャャャャャ」」
・・・何があったんだ?
どうやらとなりの部屋で何かがあったようだ。
シャルル達は、その声を聞いた後、俺をクローゼットに無理矢理押し込んだ。
俺は、彼女達にされるがままにクローゼットで静かに潜む。
クローゼットの中は、女子特有のふんわりした香りに包まれていた。
これが女子の・・・
そんな事を考えていると、
ガチャッ
扉が開く。俺は息を殺す。鬼?は彼女達に口を開いた。
「お前たち、なんかこの部屋で大きな音がしたのだが? 変なことはしてはいないだろうな?」
その問いに対して、メアリーは、慌てて握りしめていたリモコンを鬼?(いや、ただの教師だろ)に提示し、
「いや、まぁ実験をね?」
と、万円の笑みを浮かべ、一所懸命誤魔化す。
鬼と呼ばれた女性教師は、被害と騒音だけは気をつけろ。とだけ言い、何かを持って去って行った。
「「ふぅぅぅぅぅぅ」」
俺達は、安堵の息を漏らす。
俺はクローゼットから出て、再びソファに座る。
ガチャ・・・
あれ?・・・どぉぉぉぉん!
また割れた。本日二度目のパッカーンです。
一度目との違いは、走馬灯のようなものを見てしまった事だ。
昔の記憶が駆け抜けて行った。
まぁいいや、まだちゃんと生きてる。
あてて。またメアリーがやったのか?
と思い、彼女の手に視線を向ける。
あれ?リモコンがない。じゃあ誰だ?
見たところどうやらシャルルでもないようだ。
俺は犯人探しをしようと立ち上がると、
ガチャッ
俺から見て左側にある部屋の入り口が開く。
そこには、あの女性教師が立っていた。
彼女の手には、リモコンが握られている。
あっこれはまずい。
称号
「鬼との遭遇」 「何回やられれば。」
を獲得しました。