3話 決闘開始!
まだ始めたばかりなので至らない所もあるかと思いますがよろしくお願いします
〜決闘開始!〜
決闘開始の合図ともに大きな斧を持った男はこちらに向かって駆け出し、斧を振りかざす。
俺はギリギリのところでかわし、体勢を立て直した。
斧が振りかざされた地面には大きな亀裂が走っている。
どんな馬鹿力だよ!
あるいは何かの魔術か?
いやそんなことはどうでもいい。
このままだとあの世行きだ。
やるしかない!
とは言え相手はただの人間だ、手加減しないと・・・
そう考えている内にも男は次々と攻撃を仕掛けてくる。
だがその攻撃は当たるどころかかすりもしない。
俺の過去の経験がここでいきている。
伊達に魔王はやってねぇぜ!
「逃げてんじゃねぇぞ! ガキィィ!」
男のこの言葉が先ほどまで冷静だった俺の闘争心に火を付けた。
まぁ少しはやってもいいか。
俺は構えて、拳にありったけの力と魔力を込める。
そして俺は男に向かって一気に駆け出す。
ーーー
一瞬のうちに男の腹に俺の拳が打ち込まれる。
「「・・・魔力発勁」」
相手の体内にある魔力に直接衝撃を与え、体内で暴発を起こさせる技である。
この技を打ち込んだ瞬間、
パァァァァァァン!!
銃声にも似た音が会場内に響き渡り、
観客に静寂が流れる。
俺はゆっくりと瞳を開く。
そこにいたはずの男の姿はない。
観客に動揺が走る。
「あれ?あいつ何処行ったんだ?」
数人の観客が呟く。
その答えは舞台の端にあった。
砂煙が上がっている中にあの男が倒れていた。
それを確認した審判が勝敗の判断を下す。
「勝者 ルクス・ラグナ!」
この発言とともに会場内は大歓声に包まれた。
「「ルクス! ルクス!」」
気づけばルクスコールが響いていた。
俺は正直、目立つのは苦手だが何故か悪い気はしなかった。
そんな俺にこの決闘の賞金が渡される。
あっこれ賞金でるんだ。
どうやら参加申し込み書に書いてあったらしいが、俺は字が読めない。
ちゃんと勉強しなくちゃな!
はぁなんて事だ、俺の嫌いな言葉トップ5に入る言葉を言ってしまった。
だが、やらないと今後が地獄になる。
まあ暇があったらやるか。
そう決心しながら貰った賞金の金額を確かめる。
おぉ!!
俺はト○とジ○リー並みに目が飛び出しそうなほど驚いた。
おそらく大きな家を一、二軒建てられるぐらいの金額だ。
俺は一日にして文無しから金持ちに変身した。
称号
「金持ち」「勝者」
を獲得しました。