1話 転生と少女と召喚士
まだ初心者なので至らないところがあるかもしれませんが温かい目で見てください
お願いします
〜転生と少女と召喚士〜
《転生完了いたしました》
この声で俺は目覚めた。
木漏れ日に照らされた静かな森で一人の男が誕生した瞬間であった。
あぁついにやってしまった。
これからまた新たな人生が始まる。
少しの後悔と期待が俺の心で混ざり合う。
すると先程の無機質な声がまた脳内に響く。
《前職の能力引き継ぎいたしますか?》
マジか! そんなことができるのか!
俺はすかさず "YES" と答えた。
・・・これでいいのか?
《… 前職(魔王)のスキル、能力引継ぎ完了いたしました。》
おぉできた!
ところで、この世界での俺の役職ってなにかあるのか?
と、俺は声の主に問いかける。
《解・・・あなたの職業は召喚士です》
ほう、召喚士か…
これから俺はどうしたらいいんだ?
俺は瞳を閉じ、意識を集中させる。
前世界ではこれで自分のステータスの確認はこうやって行う
・・・おっどうやらできるようだ。
だが、まだ召喚士の能力は解放されていないみたいだな。
ある程度までは前職のスキルでどうにかなるが...
使いすぎると怪しまれる可能性があるからあまり使わないほうが得策だな。
で、問題は今から何をするかだ。
現在、静かな森にポツンと一人。
時々近くの草むらあたりから小さな動物らしきものがちらちら顔をのぞかせるだけ。
まず最優先はこの地の地形を理解し、この世界の有識者に会うべきだな。
称号
「魔王再出発」「新人召喚士」「ファーストコンタクト」 「我慢が出来る子」
を獲得いたしました。
ーーーー
『周辺探知』
自身の周辺約1キロ内の生命反応を探知するスキル
俺はこのスキルで1時間ほど前からあたりを探索しているが全く反応がない。
確かにこんな森の中に人がいるわけがないか。
もうやめようかな…
と、考えていると円の端で赤い光が1つ点滅し始める。
おっ来たか。よしっ。
俺は急いで反応地点へ向かう。
頼む! 人であってくれ!
数分後ーーー
反応地点周辺に着いた俺は、あたりを散策する。
滝が流れる音が聞こえる。
どうやら滝がある湖が近くにあるようだ。
疲れた…森の中を走り抜けるもんじゃねーな。
途中で転んだり枝に刺さったり、散々な目にあった。これで人じゃなかったら何のためにw
すこし俺は笑みをこぼし目を凝らして頼みの人間を探す。
音からするとこっちが湖だな。
茂った木々の間を掻い潜り、ついに滝がある湖を視界にとらえた。
奥のほうになにやら人影のようなものが見える。
即座に俺はその人影に向かって歩み始める。
滝の水しぶきの中、そこには肌を露わにした美しい少女が水浴びをしていた。
「あの・・・」
俺はその少女につい話しかけてしまった。
その瞬間、彼女の悲鳴とともに俺に向けられたすらりと伸びた腕から火炎の渦が放たれた。
ーーー数十分後
俺は湖のそばにある苔むした岩のそばに倒れ込んでいた。
あてて、全身が痛い・・・ん?これは・・
腕や足に何重にも包帯が巻かれている。
俺、なんでこんなところで倒れてんだ。
よっと・・・
俺は立ち上がると岩の後ろから
「もう大丈夫なの?」
と、声をかけられた。
そこには長い紅の髪をなびかせたあの美しい少女が立っていた。
「あっきみは・・・」
俺は包帯のお礼と謝罪をし、彼女に自己紹介をする。
「さっきはその・・・ごめん。包帯ありがと、俺はルクス・ラグナ。」
彼女は首を縦に振り、
「許そう。 こちらもやりすぎた、すまない。私はシャルロット・シャリアだ よろしく。」
と笑顔で返してくれた。
俺はしばらくの間、彼女とこのあたりについて等、語り合った。
すると、彼女は俺を近くにある都市まで案内しよう と提案してくれたので俺はその提案に甘えることにした。
俺とシャルロットと名乗った少女は再び森の中へ消えていった。
称号
「出会い」「不可抗力」「美味しく焼けました」