十分前の出来事
「「「…え…?」」」
「『え…?』じゃなくて!!いやだからさ!部活名を変えようって言ったんだよ!」
「なんだよ…そんな事かよ…」
呆れた声で葉はそう言う
「そんな事じゃないだろ!?むしろ重要な事の部類だと思いますけど!!?」
「「いや…そんな事の部類だよ…」」
小春と友斗は深くため息をつく
「え!?なんでオレ今ため息つかれた!?」
「夕太…自分で考えてみろ…」
葉までため息をつく
「まぁいいや…とりあえず神様から貰った能力試してみようぜ」
「まぁいいやっておまえなぁ…」
「まぁまぁ…私もちょっと気になるしさ…使ってみよ?」
「…僕も同意見…魔法…使いたいふわぁあっ…」
「ったく…ハイよ分かったよ
んじゃまず誰から行く?」
─オレ達がこの世界を来れたのは訳があった
それはおよそ10分前の出来事だ─
10分前オレ達は部室で目を見開き口をあんぐり開けていた。
「なぁ…夕太…」
「ど、どうした、よ、葉?」
「ほ、ホントに信じてれば願い事って叶うんだな…」
「あぁ…」
まさしくその通りだった
夕太達の目の前にはこの世の人と思えないほど綺麗な少女がニッコリ笑顔で夕太の前に立っていた。
「あ、あの〜…」
夕太が申し訳なさそうな声で少女に声をかける。
「ハイ」
少女は笑顔で夕太の声に答える
「多分オレが呼び出したんだと思うんだけど、さ、その〜なんて言うの?確認?をしたくて…」
「うん!キミが私を呼び出したんだよ?
それで一体私を呼び出す事に成功したキミは何のお願い事を叶えて欲しいの?」
(やべぇ…かわいい!!)
「あぁ…えっと、特殊な能力をオレ達に付けて異世界に転移させて欲しいんだ」
「なぁんだそんな事かぁ~
そんな事だったらお安い御用だよ!」
じゃあ、と少女は言い少女は無数の魔法陣を繰り広げる
そして、「ハイ完成♪それじゃぁ異世界に行ってらっしゃい♪」
何処かの某テーマパークのアトラクション出発時のスタッフみたいなノリで、
少女は夕太達の足元に魔法陣を出していた
「「「「え?」」」」
その瞬間夕太達は落とし穴に落ちるかのごとく魔法陣の中に落下していった。
-現在-
「そういや異世界に来る時怖かったよなぁ…」
「たしかに…」
あんな女神さん良く呼べたなぁ…オレ…
「とりあえず魔法が試したいので離れて〜…スヤァ…」
「「オイ!!」」